ベランダや庭などでのカブのプランター栽培の手順と育て方のポイントを、これから家庭菜園を始める初心者の方〜中級者の方へ、写真とイラストでわかりやすく解説します。
コンテナで育てるカブ栽培の特徴、種まきから収穫までの栽培時期と手順、水やり、上手に育てるポイント、品種、病害虫への対策などをご説明していきます。

・直植えでのカブの育て方については、以下の記事で詳しく説明しています。
カブの栽培と育て方のコツ

プランターでのカブ栽培の特徴

カブは、西アジア、地中海沿岸が原産され、古くから日本でも親しまれている野菜です。
種まきから収穫までの期間も短めで、ベランダや庭のプランターで比較的手間なく大きなスペースも取らずに育てることが可能です。
栄養価も豊富で、丸い根の部分には、胸焼けや胃もたれに効果のあるアミラーゼや、高血圧予防に効果のあるカリウム、葉の部分にはβカロチン、カリウム、ビタミンCなどを豊富に含み、根の部分だけでなく、葉も調理して美味しく食べることができます。
また、多くの品種があり、プランター栽培に適したミニサイズから中〜大、色や形が異なるものなど栽培の楽しみも広がります。
栽培時期は、春まきよりも秋まきで冬に収穫するカブの方が、寒さで甘みが出て美味しさが増します。

プランターでのカブの栽培カレンダー

カブの種まきから収穫までの栽培時期・栽培スケジュールは以下のようになります。

カブ栽培カレンダー

カブ栽培に適した環境

冷涼な気候を好み、水はけの良い土壌を好みます。
一方で高温には弱く、春まきであまり種を早くまき過ぎるととう立ち(花が咲いてしまうこと)します。
栽培するエリアでの時期を守って育て、エアコンの室外機が直接当たる様な場所での栽培は控えましょう。

生育適温 20℃〜25℃前後
種まき〜収穫までの期間 40〜80日程度 

準備する道具

収穫の目安

30cm以上の丸型もしくは四角いプランターで栽培をします。
小〜中サイズ以上のプランターを用意します。
目安として30cmの縦長プランターで、ミニカブが6〜8個程度収穫可能です。

カブのプランター栽培/育て方

プランターの土を準備

土を購入する場合

市販の元肥・pH調整済みの野菜用培養土を使用すると楽に栽培ができます。ホームセンターなどで十分な量の土を購入しましょう。プランターには7割程度の深さまで土を入れるようにします。

 

土を再利用する場合

使用済みの土を再利用して使う場合は、土を消毒してリサイクルすることができます。
リサイクル材を使用すると便利です。

・プランターで使用した土の再利用方法については、以下の記事で詳しく説明しています。
プランターで使用済みの土を再利用するリサイクル方法

種まき

プランターの中央に1列まき溝をつくり、種が重ならないようにすじまきをしていきます。
種をまいたらすじまきした溝の両端の土を指で寄せて軽く土をかけて上から軽く手で押さえて土と種を密着させたら、ハス口のジョウロでたっぷりと水をやりましょう。
目安はプランターの底面から水が出るくらいです。

・古い種は発芽率が下がるので気をつけましょう。

・すじまきではなく、5cm程度の間隔で種をまいておくと、間引きの作業を行う必要がなくなります。

・種まきついては、以下の記事で詳しく説明しています。
種まきの種類と方法。すじまき・点まき・ばらまき・ポットまき

間引き

カブの間引き

1回目の間引きは本葉が2〜3枚になったら行いましょう。生育の良くないものや病害虫被害のあるものなどから、株の混み合った部分を間引いていきましょう。
株と株の間が5cm程度になるように間引きます。
残す株を一緒に引き抜いてしまわないように、残す株を指で抑えて他の株を引き抜きましょう。

・中〜大のカブ栽培の場合は、本葉が5〜6枚になったら2回目の間引きを行いましょう。株間が10cm程度になるように間引きます。

水やり

水やり風景

写真はミニトマトへの水やり

カブは土が乾燥しすぎてしまうと根が割れる原因になります。土が乾きそうな時は、1日に1°度適宜水やりを行います。

収穫

カブの栽培と失敗しない育て方。畑・プランターで春と秋まき

ミニカブは根の直径が5cm程度になったら収穫のタイミングです。
プランターが持ち上がらないように、根元の近くの土を手で抑えながら、大きくなったカブから収穫します。
収穫が遅くなると根が割れたり、すが入って味が落ちる原因になりますので、適期にきちんと収穫をしましょう。

中カブや大カブは直径8〜13cm程度で収穫です。

失敗しないカブの栽培・育て方のコツ

①カブは必ず直まきで育てましょう。ポットなどに種を蒔いてから苗を植えると、根割れの原因になります。

②収穫時期を守って、なるべく早めに収穫しましょう。遅くなると根が割れる原因になります。

③既にカブを育てた同じ土での栽培は避けて、病気などに強い品種を選ぶと育てやすいです。

よくある病気と害虫対策

病気

・根こぶ病(野菜の根にこぶができて、葉や茎が萎れる)
対策:高温多湿になると多く発生。発生した株はすぐに畑の外で処分。
アルカリ性の土壌を嫌う為、「石灰」を土壌に施すと菌の拡大を予防できます。
水のやりすぎに注意して、水はけをよくしましょう。
また、同じ土での連作を避けましょう。

害虫対策

・ヨトウムシ(夜間に葉を食い荒らす)
対策:発見次第除去。(夜間に活動)

・アブラムシ(新芽・新葉への群生により植物の汁を吸う。病気の媒介)
対策:発見次第除去。アディオン乳剤、オレート液剤を使用した駆除。

・アオムシ(葉を食害)
対策:発見次第捕殺。ベニカベジフルスプレーなどの殺虫剤を散布。寒冷紗などをプランターにかけて栽培することで予防。

・病害虫の対策と予防ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
家庭菜園の野菜の病気と害虫対策・予防方法

連作における注意

カブは連作障害があります。(畑での栽培時は1〜2年同じ場所での栽培ができません)
プランターで同じ土での栽培は控えましょう。
使用済みの土をフルイにかけて古い根などを取り除き、天日干しして殺菌した後、リサイクル材を混ぜて土を休ませて再利用することができます。

さまざまなカブの種類

大きさや色など様々な種類のカブがあります。

さらに美味しく作るカブ栽培の知識

葉っぱが大きくなってカブの根が大きくならない
土中の窒素が多すぎると葉っぱだけ大きくなりカブが太らない原因となります。
育てる時期によって窒素量を適量に変えることがポイントになります。
暑い時期ほど窒素の量を少し減らすようにしてみるとよいでしょう。

赤カブが赤くならない
赤カブは肥料が多すぎるときちんと育ちません。主に秋まきになりますが、品種によって肥料の量を守り、あげすぎないようにしましょう。

まとめ

プランターでのカブの栽培は、肥料入りの培養土で育てれば追肥などは不要です。
土を乾燥させないように水やりに注意して、適期での収穫を行い、プランターでカブの栽培を楽しみましょう。

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