家庭菜園をこれから始める初心者の方〜中級者の方へ、カブの育て方の手順を、写真とイラストでわかりやすく解説します。
カブ栽培の特徴、種まきから収穫までの栽培時期と手順、水やり、上手に育てるポイント、品種、病害虫への対策などをご説明していきます。

・プランターでのカブの育て方については、以下の記事で詳しく説明しています。
プランターでカブの栽培方法と育て方のコツ

カブとは

学名Brassica campestris L.
和名/別名カブ
英名Turnip
原産地アフガニスタン、南ヨーロッパ
科・属名アブラナ科・アブラナ属
主な栄養価カリウム/葉酸/βカロテン/ビタミンC/ビタミンK/カルシウム/鉄分

カブ栽培の特徴

カブの栽培は、土もあまり選ばず、種まきから収穫まで小かぶでおおそそ40日程度でできます。
カブの育て方のポイントは、間引きのタイミングです。きちんと時期を守れば、失敗が少なく初心者の栽培に向いています。
また、形や大きさなど多くの品種があり、栽培の楽しみが広がります。
家庭菜園では害虫被害の少ない秋まきがオススメとされています。

カブの栽培カレンダー

カブ栽培カレンダー

※春:春まきの場合/秋:秋まきの場合

カブ栽培に適した環境

水はけが良く保水性の高い土壌、冷涼な気候を好みます。
種をまくタイミングが早すぎると、遅霜にあってしまったり、低い気温が原因でとう立ちすることがあります。

発芽地温20℃〜25℃前後
生育適温20℃〜25℃前後
種まき〜収穫までの期間50〜80日程度 
連作障害1〜2年

・家庭菜園で使用する道具ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
家庭菜園で使用する道具と使い方

失敗しない!カブの栽培手順

カブに適した土づくり

①苦土石灰を散布(種まき2週間前)

苦土石灰をまく

種まきの2週間前に苦土石灰を撒いておきます。(目安:100g※2つかみ程度/㎡)
参考pH値:5.5-7.0


② 元肥を施す(種まき1週間前)

耕す風景

種まき1週間前に堆肥2kg/㎡、化成肥料100g/㎡の元肥を施して良く耕します。

・堆肥については、以下の記事で詳しく説明しています。
堆肥とは何?堆肥の作り方(落ち葉・生ゴミ・牛ふん)

・肥料ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
肥料の三要素・種類と効果。ぼかし肥の作り方

③畝作り(種まき1週間前)

カブの畝づくり

よく耕したら、土を盛り上げて幅60cm、高さ10〜20cmほどの畝を作ります。

秋まきの場合はマルチをして育てると生育がよくなります。

 

カブの種まき

すじまき

支柱などの棒きれを使用して畝に深さ1cm程度の浅いくぼみをつくり、まっすぐたねが重ならないように1cm間隔で種をまきます(すじまき)。
種をまいたらすじまきした溝の両端の土を指で寄せて軽く土をかけて上から軽く手で押さえて土と種を密着させたら、ハス口のジョウロでたっぷりと水をやりましょう。

※マルチの場合は、1つの穴に種を5〜6粒蒔いて、1cmくらい覆土(土をかぶせる)して手のひらで軽く押さえつけます。

マルチング

・種まきの種類と方法ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
種まきの種類と方法。すじまき・点まき・ばらまき・ポットまき

カブの水やり

種まき以降は乾燥しないようにジョウロでこまめに水をあげましょう。種が流れてしまわないように、優しく行いましょう。

 

カブの間引き

①1回目の間引き

カブの間引き

1回目の間引きは本葉が2〜3枚になったら行いましょう。生育の良くないものや病害虫被害のあるものなどから、株の混み合った部分を間引いていきましょう。
株と株の間が5cm程度になるように間引きます。

②2回目の間引き
2回目の間引きは本葉が5〜6枚になったら行いましょう。株間が12cm程度になるように間引きます。

追肥・土寄せ

土寄せの様子

土寄せの様子(写真はジャガイモ)

1・2回目ともに間引き後は追肥を行います。
条間に油かす、もしくは化成肥料30g/㎡(ひと掴み程度)をすじ状に施して軽く土と混ぜ合わせ、苗の株元を埋めるように軽く土寄せします。
追肥の際は苗の根を痛めることのない様に気をつけて行いましょう。

葉の部分に土寄せしないように注意しましょう。

カブの収穫

カブ収穫

小カブは直径5cm程度、中カブや大カブは直径8〜13cm程度で収穫です。
(小カブ:種まきから40日程度、中・大カブ:種まきから60〜100日)
歯を持ってまっすぐ引き抜きましょう。

収穫の時期が遅れると根が割れてしまう原因になります。

 

失敗しないカブの育て方のポイント

①カブは必ず直まきで育てましょう。ポットなどに種を蒔いてから苗を植えると、根割れの原因になります。

②収穫時期を守って、なるべく早めに収穫しましょう。遅くなると根が割れる原因になります。

③連作は避けて、こまめに間引きをして、病気などに強い品種を選ぶと育てやすいです。

カブのよくある病気と害虫対策

病気

・根こぶ病(野菜の根にこぶができて、葉や茎が萎れる)
対策:高温多湿になると多く発生。発生した株はすぐに畑の外で処分。
アルカリ性の土壌を嫌う為、「石灰」を土壌に施すと菌の拡大を予防できます。
水のやりすぎに注意して、水はけをよくしましょう。
また、同じ土での連作を避けましょう。

害虫対策

・ヨトウムシ(夜間に葉を食い荒らす)
対策:発見次第除去。(夜間に活動)

・アブラムシ(新芽・新葉への群生により植物の汁を吸う。病気の媒介)
対策:発見次第除去。アディオン乳剤、オレート液剤を使用した駆除。

・アオムシ(葉を食害)
対策:発見次第捕殺。ベニカベジフルスプレーなどの殺虫剤を散布。寒冷紗などをプランターにかけて栽培することで予防。

・病害虫の対策と予防ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
家庭菜園の野菜の病気と害虫対策・予防方法

カブの連作における注意

カブは連作障害が起きます。同じ場所での栽培は、1〜2年空けて行います。
また、カブは、アブラナ科に属しますので、ブロッコリーやコマツナ、キャベツ、白菜、大根などとの連作も行わないように注意しましょう。

さまざまなカブの種類

主なカブの種類

小カブ直径5〜8cm程度の小さなカブ。
中カブ〜大カブ直径7〜14cm程度が中カブ、直径15cm以上が大カブ。
聖護院かぶ1.5〜3kg程度の大型のカブ。
天王寺かぶ大阪市天王寺付近で栽培されている、直径10cm程度のカブ。
温海(あつみ)かぶ山形県で栽培されている、表面が赤紫、中身が白色の直径10cm程度のカブ。
万木(ゆるぎ)かぶ滋賀県の西万木地方で栽培されている、表面が赤色、中身が白色の直径10cm程度のカブ。
金沢青かぶ表面が薄緑色、中身が白色の直径10cm程度のカブ。
日野菜(ひのな)滋賀県蒲生郡日野町で栽培されている、20〜25cm程の長細いカブ。
大野紅かぶ北海道北斗市で栽培されている、表面が赤色、中身が白色の直径10〜13cm程度のカブ。
飛騨紅かぶ岐阜県高山市で栽培されている、表面が赤色、中身が白色の直径12〜14cm程度のカブ。
すぐき菜京都市上賀茂地区で栽培されている、紡錘形の20cm程度の白色のカブ。 
黄かぶ表面が黄色~淡黄色のカブ。 
あやめ雪表面の上部分が紫色、下部分が白色の小さなカブ。 
赤かぶ表面が赤色、中身が白色の直径10cm程度のカブ。 
津田かぶ島根県の津田村で栽培されている、角のように尖った形をしているカブ。表面が赤紫色から白色へのグラデーションになっている。

さらに美味しく作るカブ栽培の知識

葉っぱが大きくなってカブの根が大きくならない
土中の窒素が多すぎると葉っぱだけ大きくなりカブが太らない原因となります。
育てる時期によって窒素量を適量に変えることがポイントになります。
暑い時期ほど窒素の量を少し減らすようにしてみるとよいでしょう。

カブが綺麗に丸く育たない
種をまく時期に合わせて株間や条間を変えることがポイントとなります。
暑いの時期に育てる場合は広く取って、寒い時期は狭めに取ります。
・春まき|株間:12cm-13cm/条間:13cm-15cm
・秋まき|株間:10cm-12cm/条間:13cm

赤カブが赤くならない
赤カブは肥料が多すぎるときちんと育ちません。主に秋まきになりますが、品種によって肥料の量を守り、あげすぎないようにしましょう。

まとめ

カブの育て方のコツは、間引きのタイミングです。間引きが遅すぎるのも早すぎるのも生育に影響があります。また害虫被害も多い野菜ですので、初心者の方は秋まきでの栽培がオススメです。春まきをする場合は、トンネル栽培などで被害から守り、美味しいカブを育てましょう。

 

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