空芯菜は、熱帯アジアを原産地とする為、暑さに強く、比較的簡単に多くの収穫が可能な家庭菜園向きの野菜です。
しかし、寒さには弱く、気温が下がる冬の時期での栽培には適していません。
家庭では、ペットボトルなどを利用して、簡単に水耕栽培を楽しむことができて、次々と収穫して食べることができます。
「空芯菜」「エンサイ」「ヨウサイ」「エンツァイ」「コンシンツァイ」「アサガオナ」など、様々な名称で呼ばれるこの野菜は、茎の中が空洞になっており、シャキシャキと美味しく食べることができます。
空芯菜・エンサイの土とペットボトルでの育て方の手順や、栽培のポイントをご説明します。

空芯菜の栽培カレンダー

空芯菜の種まきから収穫までの栽培時期・栽培スケジュールは以下のようになります。

空芯菜の栽培カレンダー

空芯菜栽培に適した環境

空芯菜の空洞

気温が高く、日当たりが良く、湿度の高い土壌を好みます。
逆に寒さに弱く、気温が下がると成長が止まり、さらに霜にあたると枯れてしまいます。

・生育適温は25〜30℃前後。
・種まき〜収穫:60〜70日程度。

空芯菜の栽培/育て方(畑・直播きの場合)

空芯菜に適した土づくり

①酸度調整

苦土石灰をまいている

必要に応じて、植え付けの2週間前に苦土石灰をまいて土の酸度を調整し、よく耕しておきます。(目安:150g※4つかみ程度/㎡)
参考pH値:6.0-6.5

② 元肥を施す

耕す風景

種まき1週間前に堆肥3kg/㎡、化成肥料100g/㎡を施して良く耕します。

肥料を多く必要としますので元肥を多めに施します。また、加えて窒素系の肥料を施すと生育に効果があります。

・堆肥については、以下の記事で詳しく説明しています。
堆肥とは何?堆肥の作り方(落ち葉・生ゴミ・牛ふん)

・肥料ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
肥料の三要素・種類と効果。ぼかし肥の作り方

③畝作り

土を盛り上げて幅60cm、高さ10cmほどの畝を作り表面を平にならしておきます。

空芯菜の種まき

鉢や瓶の底などを利用して、直径10cm程度の種まき用のくぼみをつくり、株間30cmで種を撒いてゆきます。
1つのくぼみに3粒ほど等間隔で種をまいたら、溝の両端の土を指で寄せて軽く土をかけて上から軽く手で押さえて土と種を密着させて、ハス口のジョウロでたっぷりと水をやりましょう。

・種を一晩水につけてから植えることで発芽率が良くなります。
・ポットまきの場合は、8cm程度のポットに3粒づつ種をまいて、土が乾いたら水やりをします。発芽後に葉が出てくる頃に、生育の良い2本に間引いて、本葉が2〜3枚ぐらいの時期にポットから畑に植えつけます。

種まき方法については、以下の記事で詳しく説明しています。
種まきの種類と方法。すじまき・点まき・ばらまき・ポットまき

空芯菜の間引き

間引きは本葉が4〜5枚になったら行いましょう。
生育の良くないものや病害虫被害のあるものなどを選び間引きましょう。
1箇所につき1本立てにします。

マルチング

空芯菜は地温を上げて、湿度を保つ必要がありますので、マルチングまたは、敷きワラをしておくと、土を乾燥から守り、雑草が生えてくるのを予防することができますので、栽培が楽になります。

空芯菜の摘心

草の丈が25〜30cm程の高さになった頃に摘心を行います。
摘心とは、新しく伸びていく主軸の茎の先端部を途中から切ることです。
それにより、脇芽の成長を促して、空芯菜を多く収穫することができます。
株元より3節を残して、主軸の茎の先端部をハサミでカットしましょう。

空芯菜の水やり

空芯菜は比較的育てやすい野菜ですが、水を多く必要とします。
水不足は、茎葉の成長に影響して収穫を減らしますので、乾燥させないように水やりをします。
栽培時期が乾燥しがちな夏の時期になりますので、朝に水やりをすると徒長の心配も少なく良いでしょう。

追肥・除草

約2週間に1度の間隔で追肥を行います。株元に化成肥料30g/㎡(軽くひと掴み程度)を施します。
秋口まで収穫ができるので、最後まで肥料切れを起こさないように追肥をしましょう。
また、周りの雑草もこまめに取り除いておきましょう。

空芯菜の収穫

空芯菜の収穫

草丈の高さが30cm程度になったら収穫のタイミングです。
葉先から20cm程度をハサミで切って摘み取ります。
その後も、わき芽が同じ20〜30cm程度に伸びたものから、順次収穫を行います。
下葉を2〜3枚残して収穫することで、下葉からわき芽を伸ばして、次回の収穫を早めることができます。

空芯菜の栽培/育て方(プランターの場合)

プランター栽培での準備

・土

市販の元肥・pH調整済みの野菜用培養土を使用すると楽に栽培ができます。ホームセンターなどで十分な量の土を購入しましょう。

・プランター

15cm以上の深さで、広めのプランターを用意します。
プランターに7割ほど土を入れて準備します。

空芯菜の種まき

鉢や瓶の底などを利用して、直径10cm程度の種まき用のくぼみをつくり、株間15cmで種を撒いてゆきます。
1つのくぼみに5粒ほど等間隔で種をまいたら、溝の両端の土を指で寄せて軽く土をかけて上から軽く手で押さえて土と種を密着させて、ハス口のジョウロでたっぷりと水をやりましょう。

種まきから発芽まで水をきらさないようにしましょう。

空芯菜の間引き

空芯菜の間引き

間引きは本葉が2〜3枚になったら行いましょう。
生育の良くないものや病害虫被害のあるものなどを選び間引きましょう。
1箇所につき2〜3本にします。

間引きの際に、株を抜き取ると、残したい株まで抜けてしまうことがあるので、ハサミで根元から切り取って間引きます。

空芯菜の水やり

空芯菜は比較的育てやすい野菜ですが、水を多く必要とします。
水不足は、茎葉の成長に影響して収穫を減らしますので、乾燥させないように水やりをします。

追肥・除草

薄めの液肥を2週間間隔で定期的に施します。利用する液肥の用途表記に従って、濃すぎないように与えます。
化成肥料を使用する場合は、株元に化成肥料30g/㎡(軽くひと掴み程度)を施します。

空芯菜の収穫

空芯菜の草丈が20cm程度の高さになったら収穫時期です。
摘心も兼ねて、株の先端から下葉を2〜3枚程度残してハサミでカットします。
こうしてわき芽を伸ばして、長く収穫を楽しむことができます。
残した葉のつけ根から、わき芽が同じ20〜30cm程度に伸びたものから、順次収穫を行います。

空芯菜の水耕栽培/育て方(ペットボトルの場合)

ペットボトルを利用した空芯菜の水耕栽培準備

・ペットボトル(2ℓ)

使用済みの2ℓペットボトルをよく洗って1個準備したら、
上から全体の3割程度の箇所をカッターなどで切り取ります。

空芯菜の苗の準備

・種から育てる場合

スポンジを用意して、種を1箇所に2〜3粒づつまきます。
スポンジに水を染み込ませて、乾かないように管理して発芽させます。

・苗から育てる場合

スーパーなどで空芯菜を購入するか、プランターなどで栽培している空芯菜を短めにカットして、コップに浸しておきます。水を1日に1回変えて管理して、根が生えてきたら準備完了です。

ペットボトルに設置

ペットボトルの用意方法

①茎の設置

空芯菜の茎にスポンジを巻きつけて、逆さにしたペットボトルの口部分に巻きつけた茎とスポンジを詰めます。

②ペットボトルの設置

切り取ったペットボトルのした部分に水を入れて、
茎の先のみ水に浸るように準備します。

③アルミ箔の巻きつけ

ペットボトルの下部の空芯菜の根が入る部分に、アルミ箔などを巻きつけて光を遮るようにして、日光の直接当たらない明るい場所で管理します。
※汚れたり腐ったりしなければ、水を変える必要はありません。

空芯菜の根上げ

ペットボトルの茎の固定方法
 
 

少し大きく育ってきたら、水から根を少し上げる為、水高を少し下げましょう。
また、茎を安定させるために、上部の茎の周りにパーライトや、ビー玉、あるいは土などを入れて安定させます。

根が全て水に浸ったまま育てると、根が窒息状態になり腐ってしまいます。

追肥

水耕栽培では、液肥を使用して追肥を行います。
出来れば窒素分が多めに含まれている液肥を、1ヶ月に1度のペースで少しだけ水に与えます。

空芯菜の収穫

空芯菜の草丈が15cm程度の高さになったら収穫時期です。
摘心も兼ねて、株の先端から下葉を2〜3枚程度残してハサミでカットします。
こうしてわき芽を伸ばして、長く収穫を楽しむことができます。
残した葉のつけ根から、わき芽が同じ10〜20cm程度に伸びたら、順次収穫を行います。

失敗しない空芯菜の栽培・育て方のコツ

①空芯菜は多くの水と、湿度の高い土壌を好みます。
水を切らさないように管理しましょう。

②水やりをする際に、液肥を薄めた水を1週間に1度くらいのペースで施すと、生育がよく育ちます。

③茎・葉が混み合ってくると、生育が悪くなります。
葉が密になっている部分は、葉先から15cm程度の長さで切り取って改善しましょう。

空芯菜のよくある病気と害虫対策

害虫対策

・バッタ(葉を食害する)
対策:発見次第除去。
ヨトウムシ(夜間に葉を食い荒らす)
対策:発見次第除去。(夜間に活動)

空芯菜の連作における注意

空芯菜は連作障害が出ません。

さまざまな空芯菜の種類

まとめ

空芯菜の栽培は、水を切らさないことと、多湿な土壌が育て方のポイントになります。
プランター、ペットボトルなどでも簡単に育てることができるので、手軽に栽培を楽しみましょう。

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