畑やプランターなどで野菜の栽培を行う際、野菜の種類や栽培条件などによって様々な病気・害虫被害が発生します。
無農薬栽培の場合はさらに発生確率が高まりますので対策と予防が必要になります。
家庭菜園での野菜栽培における、基本的な病害虫への対策と予防方法をご紹介します。

家庭菜園で多い野菜の病気

うどんこ病の症状と対策。きゅうり、かぼちゃの葉が真っ白!

うどんこ病

症状

野菜の葉や芽にうどんこの様な白い粉をふりかけたようにカビが発生して、植物の萎縮やねじれ、ひどい場合は枯れてしまう病気です。

主に発生する野菜

オクラ、カボチャ、キュウリ、ズッキーニ、トマト、ナス、ウリ、ゴーヤ、スイカ

予防・対処方法

発生した葉は早めに取り除きましょう。
「カリグリーン」や「オルトラン」などの薬剤が効果的です。
葉の密集を防ぎ、日当たりや風通しをよくしましょう。

・うどんこ病ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
うどんこ病の症状と対策。きゅうり、かぼちゃの葉が真っ白!

萎ちょう病

症状

根から土中の病原菌に侵され、下葉から徐々に弱り、やがて株が萎れて枯れてしまう病気です。

主に発生する野菜

エダマメ、シシトウ・トウガラシ、イチゴ、トマト、ネギ、ニンジン、ピーマン・パプリカ、ほうれん草等

予防・対処方法

栽培する前に土壌の太陽熱消毒をすると効果があります。また、ニラと一緒に植えることでコンパニオンプランツとして予防の効果があります。

・萎ちょう病ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
ほうれん草、ナスがしおれる!萎凋病・半身萎凋病の症状・対処・予防

ウィルス病・モザイク病

症状

様々なウィルスによる感染で起こる病気です。

主に発生する野菜

きゅうり、トマト、ほうれん草、エンドウ、キャベツ、春菊、レタス等

予防・対処方法

発病した株は全て処分します。また、アブラムシなどの害虫が、菌を媒介するので害虫駆除、予防を行いましょう。

・ウイルス病・モザイク病ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
トマトの葉が変色!モザイク病・ウイルス病の原因・対策・予防方法

青枯れ病

症状

日中に水分が不足したように萎れて枯れ、夜間に回復することを繰り返して、いずれ回復せずに萎れて枯れてしまう病気です。

主に発生する野菜

トマト、ナス、ピーマン・パプリカ、イチゴ、ジャガイモ、シュンギク、カブ、ダイコン、トウガラシ、シシトウ

予防・対処方法

水やりを控えめにして、下葉を摘んだり、畝を高くして水はけのよい土壌をつくること。

・青枯病ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
ナス、ピーマン、トマトが枯れた!青枯病の症状と対策

菌核病

症状

綿状の白いカビが発生して、葉や茎が茶色く変色して黒い塊になり枯れてしまいます。

主に発生する野菜

キャベツ、キュウリ、チンゲンサイ、ナス、ピーマン、エンドウ、白菜など

予防・対処方法

発生した株は早めに取り除き畑の外で処分しましょう。
「GFベンレート水和剤」などの薬剤が効果的です。
葉の密集を防ぎ、日当たりや風通しをよくしましょう。

さび病

症状

葉の表面が錆びた様に、黄色やオレンジ、黒などの斑点が広がります。
黒さび病、白さび病、褐さび病などの種類があります。

主に発生する野菜

玉ねぎ、ニラ、カブ、小松菜、春菊、大根、青梗菜、ニンニク、水菜など

予防・対処方法

発生した株は早めに取り除き畑の外で処分しましょう。
「マンネブダイセンM水和剤」「カリグリーン」などの薬剤が効果的です。
また、アルカリ性の土壌を嫌う為、「石灰」を土壌に施すと菌の拡大を予防できます。

炭疽病

症状

葉に灰色や黄色の病斑が出来て、やがて腐敗して葉が枯れてしまう病気です。

主に発生する野菜

いちご、小松菜、スイカ、ほうれん草、ゴーヤなど

予防・対処方法

発生した株は早めに取り除き畑の外で処分しましょう。
「GFベンレート水和剤」などの薬剤が効果的です。
葉の密集を防ぎ、日当たりや風通しをよくしましょう。

軟腐病

症状

株の地際部分が軟化して悪臭を放ちながら腐敗してしまう病気です。

主に発生する野菜

きゅうり、大根、キャベツ、白菜、レタス、トマト、ナスなど

予防・対処方法

高温多湿になると多く発生します。
被害株から伝染しますので、発生した株は早めに取り除き畑の外で処分しましょう。
「ヤシマストマイ液剤20」などの薬剤が効果的です。
水のやりすぎに注意して、水はけをよくしましょう。

根こぶ病

症状

その名の通り、野菜の根にこぶができて、葉や茎が萎れて枯れてしまう病気です。

主に発生する野菜

主にアブラナ科野菜で発生。
キャベツ、青梗菜、白菜、カブ、ブロッコリー、大根、カリフラワーなど

予防・対処方法

高温多湿になると多く発生します。
被害株から伝染しますので、発生した株は早めに取り除き畑の外で処分しましょう。
また、アルカリ性の土壌を嫌う為、「石灰」を土壌に施すと菌の拡大を予防できます。
水のやりすぎに注意して、水はけをよくしましょう。

ベト病

症状

葉に黄色い褐色の斑点が現れて、葉裏にカビが生えます。
やがて症状が重いと葉が枯れてしまう病気です。

主に発生する野菜

主にアブラナ科野菜で発生。
かぼちゃ、きゅうり、ほうれん草、春菊、白菜、大根など

予防・対処方法

長雨の時期などになると多く発生します。
発病した葉はすぐに取り除きましょう。
「サンボルドー」などの薬剤が効果的です。
水やりを控えめにして、葉の密集を防ぎ、畝を高くして水はけのよい土壌をつくること。

・ベト病ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
キュウリ、ほうれん草の葉が褐色に!ベト病の症状・対処・予防方法

家庭菜園で多い野菜の害虫

テントウムシダマシ

テントウムシダマシ

ウリハムシ、ヨトウムシ、アオムシ、アブラムシ、バッタ、蝶類の幼虫、アワノメイガ、テントウムシダマシ、コガネムシ、ナメクジ、ハモグリバエ、ハダニなど

病害虫への対策と予防法

季節と栽培場所

水やり風景

育てる野菜の種類に適した季節に栽培しましょう

家庭菜園で栽培する野菜に、適した季節で育てることが大切です。
春と秋に栽培できる野菜は、はじめのうちは育てやすい季節を選択して、慣れてきた頃に別の季節での栽培を始めてみましょう。
また、同じ野菜でも品種によって栽培時期が微妙に異なる場合がありますので、よく確認して行うようにします。

栽培する場所の日当たりや風通しに気をつける

野菜を栽培する場所の日当たりや風通しは成育にとても大切です。
風通しが悪かったり、水はけが良くないと、病害虫の発生確率が高まります。
種まきや植えつけする野菜毎に、適した株間やし条間をしっかり取ったり、風通しや水はけが良くない場所の場合は、畝を少し高めにするなどの対策を取りましょう。

栽培する土壌

耕す姿

良い土壌を準備する

土は野菜の成育にとって、とても大切な条件の1つです。プランターの場合はホームセンターなどで購入する事ができますが、畑での土の準備として、堆肥や腐葉土などを利用して、水はけ、保水性、通気性の良い団子状の土になるよう準備しましょう。

畑を休ませながら利用する

常に同じ場所でずっと野菜を栽培していると、畑が疲れて地力が落ちてきます。
ずっと同じ場所で栽培している場所は、適度に畑を休ませましょう。
プランター栽培の場合は、収穫が終わったら、土から根を振るい、日なた干しにして殺菌し、活性肥料や堆肥を与えて土を元気に保つことができます。

肥料をバランス良く施す

野菜の成育にとって、何でもかんでも沢山肥料を施すことが良い事ではありません。
育てる野菜に適した、必要な養分を含んだ肥料をバランス良く与えましょう。
窒素量が多いと病害虫の発生確率が高まります。

野菜の種類と条件

ポット苗

連作での栽培を避ける

連作障害のある野菜は、同じ場所で連作栽培をしてしまうと、病害虫が発生しやすくなるばかりでなく、生育や収穫にもとても悪い影響があります。
育てたい野菜毎の連作障害期間を守り、菜園の栽培計画を立てましょう。

病害虫に強い品種や苗を選ぶ

同じ野菜でも病害虫に強い品種があります。また、トマトやナスなどは接ぎ木苗を使用することで、連作が可能になる場合もあります。

野菜を傷つけないように栽培する

野菜の傷などから菌が侵入して病気になる場合があります。野菜の脇芽取りや、間引き、収穫などを行う際に野菜を傷つけないように気をつけましょう。

資材の活用方法

ビニールトンネル

寒冷紗などの農業資材を使用する

特に無農薬での野菜栽培は、季節や野菜によって害虫が多く出ます。
大き目の害虫は捕殺することで予防ができますが、小さな虫はきりがありません。
そのような時は、寒冷紗や、ビニールなどを利用してトンネル栽培や、べたがけでの栽培をすることで、予防をすることができます。
また、フィルムマルチや反射テープを利用すると、アブラムシや鳥害を防ぐことも可能です。

害虫駆除材などを活用する

無農薬栽培ではない場合は、ホームセンターなどで売っている野菜の害虫駆除剤を、定期的に散布することも害虫駆除・予防に効果的です。

病気が出た時の対処方法

一部の野菜に病気の症状が出てしまった場合には、基本的には他の野菜に伝染しないように、早めに畑やプランターの外で処分するようにしましょう。
病気の症状からどんな病気か特定できる場合は、適した薬剤の使用によって感染を防ぐことも可能です。

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