ベランダや庭などでのプランター栽培を、これから家庭菜園を始める初心者の方〜中級者の方へ、オクラの育て方の手順を、写真とイラストでわかりやすく解説します。
コンテナで育てる、オクラ栽培の特徴、種まきから収穫までの栽培時期と手順、水やり、上手に育てるポイント、品種、病害虫への対策などをご説明していきます。

・直植えでのオクラの育て方については、以下の記事で詳しく説明しています。
オクラの栽培と育て方のコツ

プランターでのオクラ栽培の特徴

オクラは、アフリカ、中近東を原産として暖かい気候を好み、ベランダや庭のプランターでも比較的手間もかかない為育てやすく、植え付けまで成長が進めば、夏〜秋に庭で花が開花した数と同じだけ毎日次々と収穫が楽しめます。
ハイビスカスの花にも似た美しい花は、鑑賞としても大変綺麗で、夏の庭を彩ります。
食物繊維も豊富で、ねばりが体に良く、βカロチン、カリウムなどを多く含み、夏の体力と健康維持、便秘や大腸がんの予防にも効果がある緑黄色野菜です。
また、花オクラや島オクラ、赤色のものなど、品種も多く楽しみが広がります。

プランターでのオクラの栽培カレンダー

オクラの種まきから収穫までの栽培時期・栽培スケジュールは以下のようになります。

オクラの栽培カレンダー

オクラ栽培に適した環境

熱帯性の野菜の為、高い気温で日当たりと水はけの良い土壌を好みます。
一方で10°C以下の低温になると生育が停止してしまいます。
寒い時期の栽培や、エアコンの室外機が直接当たる様な場所での栽培は控えましょう。

生育適温 25℃〜30℃前後
種まき〜収穫までの期間 75〜85日程度 

準備する道具

収穫の目安

オクラは1つの鉢で1つの株を育てるので、
8号以上の丸型もしくは四角いプランターで栽培をします。
中〜大サイズ以上のプランターを用意します。

オクラのプランター栽培/育て方

プランターの土を準備

土を購入する場合

市販の元肥・pH調整済みの野菜用培養土を使用すると楽に栽培ができます。ホームセンターなどで十分な量の土を購入しましょう。プランターには7割程度の深さまで土を入れるようにします。

 

土を再利用する場合

使用済みの土を再利用して使う場合は、土を消毒してリサイクルすることができます。
リサイクル材を使用すると便利です。

・プランターで使用した土の再利用方法については、以下の記事で詳しく説明しています。
プランターで使用済みの土を再利用するリサイクル方法

種まきからはじめる場合

オクラの発芽

①種まき

①ポリポットに用土を入れて、1つのポリポット3粒づつ種をまいていきます。
土を薄くかぶせて上から軽く手で押さえて土と種を密着させて、ハス口のジョウロでたっぷりと水をやりましょう。目安はプランターの底面から水が出るくらいです。

・オクラの種は、種皮が固めなので、1日種を水に着けてから植えると発芽率が良くなります。

・発芽の適温は25〜30°Cと高めですので温度管理、種まきの時期に気を付けましょう。

・種まきついては、以下の記事で詳しく説明しています。
種まきの種類と方法。すじまき・点まき・ばらまき・ポットまき

②間引き

オクラが発芽したら、本葉が2〜3枚程度になった頃に、生育の良い1株を残して、他の株を間引きます。
残す株を一緒に引き抜いてしまわないように、残す株を指で抑えて他の株を引き抜きましょう。

苗を購入する場合

①苗選び

ホームセンターなどで苗を購入します。
茎が太く節の間が程よく詰まっていて、葉が濃い緑色でツヤのある元気な苗を選びましょう。節間が長いものや、茎が細くがっちりしていないものは避けましょう。

・苗の育て方と選び方については、以下の記事で詳しく説明しています。
野菜の苗・種の育て方と選び方(接ぎ木/ポット苗)

②植え付け(定植)

苗の本葉が4〜5枚になって気候が暖かくなったら1株1鉢で8号程度のプランターに植えていきましょう。
苗の根鉢の土を崩さないように、培養土を入れたプランターの中央に苗を植えます。
株の一番下にある小さな子葉の下まで培養土を被せて土を平らにならします。
植え付け後は、たっぷりとプランターの底から水が流れ出るくらい水やりを行いましょう。

・苗の植え付けについては、以下の記事で詳しく説明しています。
野菜の苗木の植え付け方法(定植)

水やり

水やり風景

オクラは乾燥に弱い為、土を乾燥させないように注意して水やりを毎日続けます。

わき芽取り

茎や葉が成長してくると、葉のつけ根からわき芽が出てきます。
鉢で育てる場合には、オクラへの養分も限られているので、株に栄養が吸収されるように、わき芽を摘み取る必要があります。本葉と間違えないようにして小さなうちにすべて摘み取りましょう。

増し土

株の高さが20cm程度になると、オクラの根が植えた鉢のなかにいっぱいになります。
新しい根を育ててさらなる成長を促す為に、増し土を行います。
培養土を鉢の7分目くらいの高さになるまで足し入れましょう。
培養土には肥料が入っていますので、追肥の役目も果たします。

茎の頂上に花が咲いたら、栄養不足のサインです。
その花を取り除いて、化成肥料30g/㎡(一握り程度)をオクラの株元の外周の下にドーナツ状に施します。液肥を薄めて与えても問題ありません。

収穫

オクラのさや

花が咲いた後に実が膨らみ始めて、さやが6〜7cm程度になったら収穫のタイミングです。
さやの付け根の部分からハサミ切って収穫します。
収穫が遅くなるとさやが固くなり、株も弱くなってしまうので、早めの収穫を心がけましょう。蕾でも収穫をして天ぷらやおひたしなどで美味しく食べることができます。

失敗しないオクラの栽培・育て方のコツ

①オクラは種まき、生育の時期が非常に重要です。早く収穫したい場合は、良い苗を購入して育てましょう。

②オクラはアブラムシの食害を受けやすいです。特に本葉が出はじめる頃に発生するので、頻繁に葉を観察して駆除しましょう。

③花・蕾が株の頂上に着いたら栄養不足のサインです。花を収穫して化成肥料を追肥しましょう。

よくある病気と害虫対策

病気

斑点病が発生することがあります。(葉がモザイク模様になる)
収穫したさやより下の葉は2枚残して取り除いていくことで、風通しがよくなり予防することができます。

害虫対策

アブラムシに侵されたオクラの葉

アブラムシに侵されたオクラの葉

アブラムシとカメムシに注意する必要があります。
アブラムシは、葉の裏側について植物の汁を吸います。手や筆などで払いおとしましょう。オルトラン水和剤、オレート液剤での駆除も効果的です。

・病害虫の対策と予防ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
家庭菜園の野菜の病気と害虫対策・予防方法

連作における注意

オクラは連作障害があります。(畑での栽培時は2〜3年同じ場所での栽培ができません)
同じ土での栽培は控えましょう。
使用済みの土をフルイにかけて古い根などを取り除き、天日干しして殺菌した後、リサイクル材を混ぜて土を休ませて再利用することができます。

さまざまなオクラの種類

オクラには初心者向きの一般的な品種から、花を食べる島オクラ、さやが赤色のものまで様々な品種があります。

まとめ

プランターでのオクラの栽培は、大きめの鉢を使用して十分に暖かくなってから育てることがポイントです。
土を乾燥させないように水やりに注意して、沢山の花を咲かせて、プランターでオクラの栽培を楽しみましょう。

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