ベランダや庭などでのカボチャのプランター栽培の手順と育て方のポイントを、これから家庭菜園を始める初心者の方〜中級者の方へ、写真とイラストでわかりやすく解説します。
コンテナで育てるカボチャ栽培の特徴、種まきから収穫までの栽培時期と手順、水やり、上手に育てるポイント、品種、病害虫への対策などをご説明していきます。

・直植えでのカボチャの育て方については、以下の記事で詳しく説明しています。
カボチャの栽培と育て方のコツ

プランターでのカボチャ栽培の特徴

日本国内で栽培されているカボチャは、全部で3種類(日本カボチャ、ペポカボチャ、西洋カボチャ)あります。プランター栽培には手のひらサイズのミニカボチャが適しています。
肥料が少なくてもよく育ち、土壌への適応も強く、病害虫も少ないので、比較的ベランダや庭のプランターでも簡単に栽培することが出来ます。
カボチャは食物繊維が豊富で、風邪やがん予防にもなるβカロテンや、疲労回復に役立つとビタミンB1・2、その他にもビタミンC、ビタミンE、育毛促進に効果のあるリグナンなどが含まれ、煮物や揚げ物など調理法を問わず美味しく食べることができます。
直植えと違いカボチャの実が地面に付いて育たないので、実の全面を綺麗な緑色に育てることができます。

プランターでのカボチャの栽培カレンダー

カボチャの植え付けから収穫までの栽培時期・栽培スケジュールは以下のようになります。

カボチャ栽培カレンダー

カボチャ栽培に適した環境

日当たり、水はけが良く風通しの良い場所を好みます。
乾燥に注意して、エアコンの室外機が直接当たる様な場所での栽培は控えましょう。

生育適温 20℃前後
種まき〜収穫までの期間 70〜80日程度 

準備する道具

収穫の目安

カボチャは1つの鉢で1つの株を育てるので、
30cm以上の丸型もしくは四角いプランター(10号程度)で栽培をします。
大サイズ以上の深めのプランターを用意します。

カボチャのプランター栽培/育て方

プランターの土を準備

土を購入する場合

市販の元肥・pH調整済みの野菜用培養土を使用すると楽に栽培ができます。ホームセンターなどで十分な量の土を購入しましょう。プランターには8割程度の深さまで土を入れるようにします。

 

土を再利用する場合

使用済みの土を再利用して使う場合は、土を消毒してリサイクルすることができます。
リサイクル材を使用すると便利です。

・プランターで使用した土の再利用方法については、以下の記事で詳しく説明しています。
プランターで使用済みの土を再利用するリサイクル方法

種から育てる場合

種まき

ポット蒔き

12cmポット(3号)に培養土を入れて、1ポットに2粒づつの種をまきます。
指で1cm程度の穴を開けて種をまいたら、土をかぶせて軽く土を上から抑えて、土と種を密着させて、水をたっぷりやります。
発芽したら元気な株へ1本に間引きます。

育苗中の水やりは朝〜午前中に行い、温室などで気温を保つようにしましょう。

・種まきついては、以下の記事で詳しく説明しています。
種まきの種類と方法。すじまき・点まき・ばらまき・ポットまき

苗を購入する場合

苗選び

ホームセンターなどで苗を購入します。
茎が太く節の間が程よく詰まっていて、葉が濃い緑色でツヤのある元気な苗を選びましょう。節間が長いものや、茎が細くがっちりしていないものは避けましょう。

・苗の育て方と選び方については、以下の記事で詳しく説明しています。
野菜の苗・種の育て方と選び方(接ぎ木/ポット苗)

植え付け

①支柱を立てる

プランターに支柱を立てる

1株1鉢で10号程度の深さのあるプランターを用意して、支柱を等間隔で3本立てて培養土をプランターの8分目まで入れます。

②植え付け(定植)

種まきから1ヶ月程度が経過して、本葉が4〜5枚程度になった頃に、ポットからプランターに植えつけます。
ポットから苗を取り出した時に、苗の土がボロボロと崩れてしまうのを防ぐ為、植え付けを行う日の朝などに苗に水やりを行います。
※水やりを忘れてしまった場合は、植え付け前でも大丈夫です。

苗の根鉢の土を崩さないように、培養土を入れたプランターの中央に苗を植えます。
ウリ科の野菜は浅めに植え付けるのがポイントです。
鉢の土の表面と同じ高さまで培養土を被せて、土を平らにならします。上に来る位に培養土を被せて土をならします。根元を深く植えない様に気をつけましょう。

③仮支柱を立てる

プランターに仮の支柱を立てる

根がきちんと張るまで風などで倒れてしまわないように、仮の支柱を立てて紐で結んでおきましょう。
植え付け後は、たっぷりとプランターの底から水が流れ出るくらい水やりを行いましょう。

・植え付けついては、以下の記事で詳しく説明しています。
野菜の苗木の植え付け方法(定植)

水やり

水やり風景

写真はミニトマトへの水やり

カボチャは乾燥に強く、水のやり過ぎは病害虫の原因となります。ただし水不足は、茎葉の成長に影響して収穫を減らしますので、乾燥させないように水やりをします。
発芽迄の育苗中は土が乾かない程度に水やりを行います。
植え付け後のプランターでの栽培時は、水切れを起こさない程度に土の表面が乾いたら水やりをします。

誘引

つるが伸びてきたら、つるを支柱に誘引します。つるは支柱の外側に回す様にして紐で固定し、できるだけ水平を保つ様にします。

授粉

雄花

カボチャは花同士が授粉することで着果します。
6月の梅雨頃になると花が咲きます。
花の付け根が膨らんでいるのが雄花、膨らんでいないのが雌花になります。
確実に受粉させる為に、雄花が開花したら天気の良い日に摘み取り、柱頭通しを雌花と付けて授粉させます。

午後になると花がしぼんでしまうので、朝〜午前中に行いましょう。

追肥

カボチャに最初の実が着いたら追肥を行います。
化成肥料30g/㎡(ひとつまみ程度)、液肥の場合は2週間に1度のペースで株の周囲に肥料を施します。
ウリ科の野菜は増し土をする必要はありません。

収穫

ミニカボチャの収穫

ミニカボチャの実がこれ以上大きく育たないようになったら収穫のタイミングです。※直径10cm前後
収穫の適期に大きくなったカボチャから収穫します。
直植えの場合は、カボチャのへたのすぐ上の部分が茶色く変色してきたら収穫になりますが、プランターで育てる場合はそこまでならない場合がある為、様子をみて収穫するようにしましょう。

チッ素分が多い、受粉をしていない、日当たりが充分ではない場合、実がならないことがあります。

失敗しないカボチャの栽培・育て方のコツ

①カボチャは多くの肥料を必要としません(特に窒素)。肥料は控えめにして育てて、つるぼけを防ぎましょう。

②花が咲いたら、人工的に授粉させて確実に着果させましょう。

③収穫したら長期保存できるように風通しの良い場所で保管しましょう。

よくある病気と害虫対策

病気

・モザイク病(葉がモザイク模様になる)
対策:アブラムシの除去。

・うどんこ病(葉の表面がうどん粉がふりかかったように白く変色)
対策:トリホリン乳剤や、キノキサリン水和剤などを散布。葉はすぐに畑の外で焼却。

害虫対策

・アブラムシ(新芽・新葉への群生により植物の汁を吸う。病気の媒介)
対策:発見次第手や筆などで払いおとし除去。アディオン乳剤、オレート液剤を使用した駆除。

・ハモグリバエ(幼虫が葉に潜り食害します)
対策:葉に白い線ができていたら葉ごと切って処分。

・ハダニ(葉の裏への群生により葉の色が抜ける)
対策:時々葉の裏を水で流す。

・ハモグリバエの予防と対策については、以下の記事で詳しく説明しています。
ハモグリバエ類の症状/予防/対策方法

・病害虫の対策と予防ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
家庭菜園の野菜の病気と害虫対策・予防方法

連作における注意

カボチャは連作障害が出ません。
使用済みの土を使用する場合は、土をフルイにかけて古い根などを取り除き、リサイクル材を混ぜて土に活力を与えましょう。

さまざまなカボチャの種類

日本国内では西洋カボチャが主流でよく栽培されています。
西洋カボチャの特徴は、実の甘みが強く果実が粉質で栗カボチャとも呼ばれます。
日本カボチャの特徴は、果実がねっとりとして風味があります。
ペポカボチャは、果実の形・味などが特徴的な多くの種類があります。

まとめ

プランターでのカブの栽培は、肥料を与え過ぎず、人工的に確実に授粉させること、たっぷり日光の当たる場所で育てることが非常に大きなポイントになります。
うどんこ病などにかからない様に予防して、カボチャの収穫を楽しみましょう。

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