家庭菜園をこれから始める初心者の方〜中級者の方へ、ハモグリバエの被害にあった時の症状/予防/対策方法を、写真とイラストでわかりやすく解説します。
ハモグリバエの種類、被害を受ける野菜の種類、被害を受けたときの症状、予防する方法、被害を受けてしまった野菜の対策などをご説明します。
ハモグリバエの種類
ハモグリバエは、多くの種類がおり、主に以下の種類による小型のハエの幼虫です。
主に野菜や花に寄生
ナモグリバエ/マメハモグリバエ/ネギモグリバエ/トマトハモグリバエ
主に樹木などの寄生
チャノハモグリバエ
ハモグリバエの被害を受けやすい野菜
野菜類
キャベツ/エンドウ/きゅうり/玉ねぎ/ナス/ニラ/トマト/白菜/ネギ/レタス/ほうれん草/小松菜など
樹木
山茶花/椿/マサキ
草花
菊/スイートピー/アスター/ダリア/ラナンキュウラス/ガーベラ/キンセンカ/マリーゴールド/ジニア/かすみ草
ハモグリバエの被害を受けた時の症状
野菜や草花の葉のなかに、ハモグリバエ(2〜3mm程度)が潜り込み、縦横無尽に蛇行して食害をし、白い跡を葉に残します。葉に白い絵を書いたようになるので、別名エカキムシとも呼ばれます。
被害が大きく広がると、葉の全体が白くなってやがて枯れてしまいます。
キャベツなどの葉を食す野菜にとっては、致命的な被害になることもあります。
ハモグリバエの被害を受けた時の対処方法
被害を確認次第、早めに薬剤を散布して対処します。
オルトラン粒剤または、マラソン乳剤、ベニカベジフルスプレーなどを使用して、1週間おきに3〜4回程度の頻度で、食害を受けた作物へ散布を行いましょう。
トマトハモグリバエ、マメハモグリバエは薬剤への耐性が強く効き目が弱まる場合があります。
ハモグリバエの被害から守る予防方法
無農薬栽培などを行っている場合は、寒冷紗によるトンネル栽培をすることで、被害を減らすことが可能です。
また、作物の植え付け時にベストガード粒剤を施すことで被害を予防することもできます。
マメハモグリバエは、黄色に寄っていく性質がある為、黄色の粘着テープなどが有効。
まとめ
ハモグリバエの被害を受けたら、薬剤における対処が効果的です。
特に葉物野菜には、ハモグリバエの白い跡を残す見た目にもよくありませんので、多く発生する暖かい季節には、トンネル栽培などで予防を行いましょう。
MAKI
埼玉県南中部に自らの畑を持ち休日に農業を行う。農薬を一切使用しない無農薬栽培歴は今年で8年。年間20〜30品目の野菜を栽培。