家庭菜園をこれから始める初心者の方〜中級者の方へ、らっきょうの育て方の手順を、写真とイラストでわかりやすく解説します。
らっきょう栽培の特徴、種まきから収穫までの栽培時期と手順、水やり、品種、病害虫への対策、美味しく育てるポイントなどをご説明していきます。

・エシャレット/若採りらっきょうの育て方については、以下の記事で詳しく説明しています。
エシャレットの栽培・育て方詳しい手順|プランター・直植え編集

らっきょうとは

らっきょうとは、中国原産でネギ科(ユリ科)の野菜です。病害虫にも強く、水はけの良い土壌であれば、栽培の手間もあまりかからない為、家庭菜園初心者の方や、プランター栽培にもおすすめです。
カレーのお供などでよく食べられることも多いらっきょうは、ネギなどと同様に独特の臭いと辛味が特徴の野菜で、血液がサラサラになると言われるアリシンやカリウム、ナイアシン、硫化アリル、パントテン酸、食物繊維など多くの栄養素を含みます。

学名Allium cepa var. aggregatum
和名/別名らっきょう/オオニラ/サトニラ
英名Rakkyo
原産地中国、ヒマラヤ地方
科・属名ヒガンバナ科ネギ属
主な栄養価アリシン/S-アリル-L-システイン/ジアリルスルフィド/フルクタン/ビタミンC・E/パントテン酸/カルシウム/リン/鉄/ナトリウム/食物繊維/たんぱく質など

らっきょう栽培の特徴と適した環境

らっきょうの料理

らっきょうは植え付けから収穫まで10ヶ月程度と期間が長くかかりますが、畑はもちろん庭先のプランターでも育てることが可能です。
土壌は粘土質ではなく通気性・水はけの良い砂土のような土壌を好み、肥えてない痩せた土でも育ちます。
生育適温として、耐寒性に優れ寒さには強い一方で、夏の暑い時期には弱く、植え付け時期についても適期に遅れることで収穫量が減ることがありますので注意が必要です。
長い間、畑やプランターを占領しますので、他に栽培する野菜との計画上で、風通しや日当たりなどを考えてから良い場所を選んで育てましょう。

生育適温15℃〜22℃前後
植え付け〜収穫までの期間10ヶ月程度  
連作障害無し

らっきょう栽培で用意するもの

・畑などで直まきの場合

1.らっきょうの種球
2.苦土石灰(100円ショップでも購入可能)
3.堆肥
4.化成肥料

・堆肥については、以下の記事で詳しく説明しています。
堆肥とは何?堆肥の作り方(落ち葉・生ゴミ・牛ふん)

・プランターの場合

1.らっきょうの種球
2.プランター
3.野菜用培養土(鉢底石と鉢底ネットがあると尚良い)
4.液肥

活力液肥 原液(1L)

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・家庭菜園で使用する道具ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
家庭菜園で使用する道具と使い方

らっきょうの栽培時期カレンダー

らっきょうの種まきから収穫までの栽培時期・栽培スケジュールは以下のようになります。

らっきょうの栽培カレンダー

栽培/育て方の手順

らっきょうに適した土づくり(直植えの場合)

①酸度調整

苦土石灰をまいている

必要に応じて植え付けの2週間前に苦土石灰をまいて土の酸度を調整し、よく耕しておきます。(目安:100g※2つかみ程度/㎡)

参考pH値  5.5-6.0

② 元肥を施す

耕す風景

植え付けの1週間前に堆肥1kg/㎡、化成肥料100g/㎡を施して、土中をやや深めに3〜40cm程を良く耕します。

らっきょうは多くの堆肥・肥料を必要としない為、生育状況に合わせて追肥で調整することができます。

・堆肥については、以下の記事で詳しく説明しています。
堆肥とは何?堆肥の作り方(落ち葉・生ゴミ・牛ふん)

・肥料ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
肥料の三要素・種類と効果。ぼかし肥の作り方

③畝作り

土を盛り上げて幅50cm、高さ15cm、株間15cmで畝を作ります。

らっきょうに適した土づくり(プランターの場合)

①栽培用プランター

深さ30cm以上のプランターで栽培をします。土寄せを数度しながら栽培しますので深型のプランターが必要になります。
幅は場所や収穫量に合わせて用意します。

楽々菜園 深型 600 サラダグリーン

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②プランター栽培用の土

市販の元肥・pH調整済みの野菜用培養土を使用すると楽に栽培ができます。ホームセンターなどで十分な量の土を購入しましょう。

ハナヤサイバイヨウド14L アイリスオーヤマ 花・野菜の培養土 (14L)

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ゴールデン粒状培養土を配合した園芸・家庭菜園に最適な培養土です。ゴールデン粒状培養土配合なので、保肥力・保水性・排水性のバランスが良い理想的な土です。  

③以前使用した土を再利用する場合

他の野菜を育てた使用済みの土などを再利用して使う場合は、土を消毒してリサイクルすることができます。
リサイクル材を使用すると便利です。

・プランターで使用した土の再利用方法については、以下の記事で詳しく説明しています。
プランターで使用済みの土を再利用するリサイクル方法

らっきょうの苗選び

①種球の購入

らっきょうの種球をホームセンターなどで購入して栽培します。
購入できる品種としては、「らくだ」「島らっきょう」「玉らっきょう」「八房」「九頭竜」など様々ならっきょうの品種がありますが、もっとも一般的に育てられている品種としては「らくだ」がおすすめです。
栽培のポイントは、よい種球を選ぶことで、1球の重さ10g以上のものを使用します。植え付け前に分球して古根や皮を除き、大、小に分け、茎も2〜2.5cm程度切り捨てておきます

栽培して収穫を終えたらっきょうでも種球として植えることができます。
収穫したものを乾燥させておいて、植え付け前に1球づつをバラして皮をむいて準備します。

・苗と種の選び方については、以下の記事で詳しく説明しています。
野菜の苗・種の育て方と選び方(接ぎ木/ポット苗)

らっきょうの植え付け(定植)

エシャレットの植え付け

・植え付けの時期

8月下旬から9月上旬に植え付けを行います。

・らっきょうの苗を畑などへ植え付ける場合

種球を株間10cmで2球づつを球の尖った先端を上方向にして浅く植えます。
2条で植える場合は条間を40cm開けて植えます。
先端がわずかに土から出るくらいに土をかぶせて、植えた後は水をたっぷりあげましょう。

・らっきょうの苗をプランターへ植え付ける場合

準備したプランターの鉢底に鉢底ネットを敷いて、プランターの底面に1層石を入れたら、培養土を7分目程度まで入れて表面を平らにならします。
種球を株間10cmで2球づつを球の尖った先端を上方向にして浅く植えます。
先端がわずかに土から出るくらいに土をかぶせて、植えた後はプランターの底から水が滲み出るくら水をたっぷりあげましょう。

・苗木の植え方ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
野菜の苗木の植え付け方法(定植)

 

らっきょうの水やり

水やり

基本的に土の表面が乾いていたら水やりを行います。
栽培する季節として寒い時期が多くなりますので、水をやりすぎて土の排水が悪く湿った状態が続くようなことが無いようにしましょう。水はけの悪さはらっきょうが腐る原因になります。

らっきょうの追肥

らっきょうは基本的に痩せた土壌でも育つ野菜なので、過度な追肥は必要ありません。
種球から芽が出だした頃に1度、2月頃に葉の色が悪ければ2回目の追肥を行います。
追肥は株元に化成肥料10g/㎡(軽くひと掴み程度)もしくはぼかし肥などを施しましょう。
また、周りの雑草もこまめに取り除いておきます。

らっきょうのまし土

らっきょうを育てているとらっきょうの根元が土から出てきてしまうことがあります。
根元が出てしまった場合には、日が直接当たらないように土を寄せて被せてあげましょう。
この土寄せをすることで、球と茎の部分に太陽光が当たらなくなり、白く軟らかいらっきょうを収穫することができます。
茎が曲がってしまわないように注意してまし土を行いましょう。

らっきょうの収穫

らっきょうの収穫

らっきょうの葉茎が枯れ始めたら収穫タイミングです。
土中に埋まっているらっきょうを傷つけないように、株元から20〜30cm程度離れた場所にスコップを差し入れて掘り起こして、葉を掴んで引き抜いて収穫しましょう。
1つの株で10個前後のらっきょうを収穫することが可能です。
収穫量を増やしたい場合は、もう1年収穫を待って行うことで小粒ですが3倍程度のたくさんの収穫を行うことができます。
その際、株自体が枯れているように見えますが、らっきょうの葉が枯れているだけなので、心配は不要です。

土寄せを数度行い、3月から4月上旬に早めに収穫を行うとエシャレットとして食べることができます。

らっきょうの保存方法

らっきょうは収穫後にそのまま常温の状態で置いておくと、先から芽が伸びてきてしまいます。
すぐに料理などをして食べない場合、袋などに入れて冷蔵保存を行い、乾燥から防ぎましょう。

失敗しないらっきょうの栽培・育て方のコツ

①らっきょうを育てる場合は浅植えに、らっきょうを育てる場合は深植えにするのがポイントです。(らっきょう3cm、エシャレットは5cm程度)
また、完全に土を被せて植えてしまうと太陽光があたらず発芽せずに枯れてしまうか、成育に悪い影響が出るので、土の表面からわずかに先端を出すように覆土しましょう。

②らっきょうは水はけが悪い土壌を嫌う性質があり、育成状態が悪いと土中で腐ってしまいます。水はけや風通しの良い場所で育てて、多湿を避けましょう。

③らっきょうの根元が光に直接当たって緑色に変色しないように、土寄せを忘れずに収穫まできちんと行いましょう。

よくある病気と害虫対策

病気

・ウイルス病(葉に濃淡のあるモザイク模様や斑点が出たり、葉が変形したりします)
対策:病害にあった野菜は、すぐに株を抜いて他の野菜への伝染から守ります。(畑の外で焼却処分します。)

・さび病(葉の表面が錆びた様に、褐色の斑点が広がります)
対策:多雨多湿で多く発生します。
発生した株は早めに取り除き畑の外で処分しましょう。
「マンネブダイセンM水和剤」「カリグリーン」などの薬剤が効果的です。
また、アルカリ性の土壌を嫌う為、「石灰」を土壌に施すと菌の拡大を予防できます。

・軟腐病(株の地際部分が軟化して悪臭を放ちながら腐敗してしまう病気です。)
対策:高温多湿になると多く発生します。
被害株から伝染しますので、発生した株は早めに取り除き畑の外で処分しましょう。
「ヤシマストマイ液剤20」などの薬剤が効果的です。
水のやりすぎに注意して、水はけをよくしましょう。

住友化学園芸 ヤシマストマイ液剤20(殺菌剤) 100ml

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害虫対策

・アブラムシ(新芽・新葉への群生により植物の汁を吸う。病気の媒介)
対策:発見次第手や筆などで払いおとし除去。アディオン乳剤、オレート液剤を使用した駆除。

・ネギアブラムシ(葉への群生により汁を吸う。病気の媒介)
対策:発見次第手や筆などで払いおとし除去。アディオン乳剤、オレート液剤を使用した駆除。

・ネギアザミウマ(幼虫が葉を食害。病気の媒介)
対策:発見次第手や筆などで払いおとし除去。アディオン乳剤、オレート液剤を使用した駆除。

アディオン乳剤 100ml

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・病害虫の対策と予防ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
家庭菜園の野菜の病気と害虫対策・予防方法

連作における注意

らっきょうは連作障害がありません。連続して同じ場所で栽培することが可能です。

らっきょうの種類

らくだ

もっとも一般的に栽培されているらっきょうの種類。
収穫量も多く草丈も高く成長します。

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八房

らっきょうの中では中ぐらいのおおきさで、らくだより少し小さい形。
収穫量もらくだより少なくなります。

九頭竜

八房よりもさらに小さな小玉のらっきょう。小さならっきょうが分球してたくさん収穫できます。

玉らっきょう

別名で花らっきょうとも呼ばれ、独特の臭いが少なく、草丈もあまり大きく育たないのが特徴です。

エシャレット

別名で若採りらっきょう、葉付らっきょうなどともよばれ、主にらくだの品種をまし土して数ヶ月早く収穫することで、辛味が少なく生食で食べやすくなります。
エシャロットとよく間違われることがありますが、エシャロットは小型の西洋の玉ねぎで全く別の野菜です。

・エシャレットの育て方については、以下の記事で詳しく説明しています。
エシャレットの栽培・育て方詳しい手順|プランター・直植え編集

まとめ

らっきょうの栽培は、水はけや風通しの良い場所で栽培することが育て方のポイントになります。
病害虫も少なく育てやすい野菜ですので、直植えやプランターで手軽にらっきょうの収穫を楽しみましょう。

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