野菜の苗・種の育て方と選び方(接ぎ木/ポット苗)

野菜の苗野菜栽培の基礎知識
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野菜の種類や種まきの時期によって、種から野菜を育てたり、トマトやナス、キュウリなどのようにホームセンターで苗木を購入して栽培する方法があります。
種や苗(接ぎ木・ポット苗)を購入する際の選び方や、苗の育て方をご説明します。

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野菜の苗とは

野菜の種を植えて発芽して間もない、まだ小さい状態の草木を苗と呼びます。
種から育てるのと異なり、発芽までの管理が不要で、栽培の手間を半減させることができます。
良い苗で野菜を育てることは、その後の野菜の成長にとても大きな影響を与えます。
ホームセンターでは、季節ごとに沢山の野菜の苗が並びます。
自分の目でしっかり良い苗を選べるように良い苗の見分け方を学びましょう。

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苗の種類

ポット苗/セル苗

セルトレーの苗

育苗ポットと呼ばれる10cm程度の大きさのビニール製の鉢で苗が育てられて売られているものをポット苗と呼びます。
鉢の号数は1号が直径3cmとされていますので、もし通販などで購入する場合は、大きさの目安にすると良いでしょう。
また、サヤエンドウなどの様にセルトレーと呼ばれる容器で栽培されて、いくつかの苗でまとめて売られているものもあります。

接ぎ木苗

接ぎ木

接ぎ木苗とは、様々な耐性をもつ台木を用いて、植物とつなぎ合わせて1つの苗を作ることで、それぞれの植物の長所を活かした、環境に強く美味しい野菜ができる苗です。
野菜では、キュウリやナス、トマト、ピーマンなどで接ぎ木苗が流通しています。
通常の苗より少し値段が高価ですが、初心者の方や栽培の成功率をあげたい場合などに利用すると良いでしょう。
接ぎ木苗には次の様な良い点があります。

  • 耐寒性・耐暑性のある強い苗ができる
  • 連作障害に強い苗ができる
  • 病害虫に耐性のある強い苗ができる

裸苗

玉ねぎの苗

根に土が付いていない状態で売られている苗を裸苗と呼びます。
ネギやエシャレットなどの野菜でよく見られます。

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苗から育てる主な野菜

野菜を苗から育てる理由は、簡単に良い野菜を育てたい場合や、種から発芽までの期間が長く管理が難しい場合など様々です。
家庭菜園で一般的に苗から育てる野菜をご紹介します。

トマトミニトマト/ナス/ピーマン玉ねぎ/かぼちゃ/スイカ/さつまいも/セロリ

良い苗の選び方

良い苗木の選び方

苗は植え付けの適期よりも少し早い時期からホームセンターなどで購入することができますが、温室で育苗されたものなども含めて、苗の状態をきちんと見極めて購入することが重要です。
苗選びの大切なポイントとしては、徒長と言って弱々しく間延びして育った苗を避けることです。
特に時期の早い苗などに多く見受けられ、徒長した苗で育てると、野菜がおもう様に元気に育たない原因になります。

また、時期をすぎた苗にも注意が必要です。弱々しく育ちすぎている苗、ポットのそこから根が出ていたり、下の方の葉が枯れ落ちている様な苗は、避けるようにしましょう。

良い苗選び8つのポイント

  1. 新芽が元気に出ている(傷ついていない)
  2. 葉の色が濃く生き生きしている
  3. 節間が長く間延びしていない
  4. 茎が太くしっかりしている
  5. 下の方の葉が落ちていない
  6. 根が張っていてぐらついていない
  7. 植え付け時期の苗(早苗・遅苗でない)
  8. 根がポット下から出ていない

種の選び方

種はどうしても前年に使用して余ったものを使いがちですが、有効期限を守って新しい種を購入した方が、栽培の成功率が高まります。
また、種の袋には発芽率の記載があるものがあります。
野菜の種類や品種によって発芽率が異なり、低いものは難易度が上がりますので、注意して購入しましょう。

苗の育て方

①ポット・セルトレーを用意

ポットで育苗する場合は、3号(9cm)〜4号(12cm)のものを用意します。
小さな苗を沢山育苗したい場合は、セルトレーを用意します。

セルトレーでの育苗は、入れられる用土が少ない為、水切れ・肥料切れに注意しましょう。

②用土を用意

市販の元肥・pH調整済みの野菜用培養土を使用すると楽に栽培ができます。ホームセンターなどで十分な量の土を購入したら、ポットに8分目程度まで土を入れます。

③種まき

野菜によっても異なりますが、指で1〜2cm程度の穴を開けて種を数粒入れたら、土をかけて手で軽く押さえ、土と種を密着させます。
あとはポットの下から水が滲み出るくらい、たっぷりと水やりを行いましょう。

④水やり・管理

水やりは朝に行うのが良いとされています。土が乾いて苗が元気を無くさないように毎日1度水やりを行いましょう。
ポットの管理は、苗床または、軒下などの雨があたらない明るい場所にポットを置いて苗を育てます。
害虫に合いやすい野菜は、防虫ネットなどを利用して予防します。

⑤植え付け

発芽後に本葉が生え揃い、各野菜の適期になったら、畑などに植え付けを行いましょう。

まとめ

野菜の苗選びのポイントは、徒長していない元気な苗を選ぶことです。
良い苗選びは、野菜を育てる上で非常に大切なことです。
良い種や苗の選び方を知り、美味しい野菜を育てましょう。

 

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