ベランダや庭などでのプランター栽培を、これから家庭菜園を始める初心者の方〜中級者の方へ、枝豆の育て方の手順を、写真とイラストでわかりやすく解説します。
コンテナで育てる、枝豆栽培の特徴、種まきから収穫までの栽培時期と手順、水やり、上手に育てるポイント、品種、病害虫への対策などをご説明していきます。

・直植えでの枝豆の育て方については、以下の記事で詳しく説明しています。
枝豆の栽培方法と育て方のコツ

プランターでの枝豆栽培の特徴

枝豆は大豆を若いうちに収穫した実で、比較的栽培場所も広く取らずにプランターでも育てることができます。
中国・東南アジアが原産で、低温・高温でも育てることができますが、日当たりの悪い場所での栽培は収穫量が少なくなります。栄養価の高い枝豆は、ビタミン、タンパク質、カルシウム、鉄、リンなどの栄養素を含み、収穫したての味は格別です。

プランターでの枝豆の栽培カレンダー

枝豆の種まきから収穫までの栽培時期・栽培スケジュールは以下のようになります。

枝豆の育て方カレンダー

枝豆栽培に適した環境

日当たりと水はけの良い土壌を好み、低温・高温にも耐性があります。
日陰になりやすい・湿度が高すぎる場所や、エアコンの室外機が直接当たる様な場所での栽培は控えましょう。

生育適温 20℃〜25℃前後
種まき〜収穫までの期間 70〜85日程度 

準備する道具

60cm幅のプランターで2つの苗の栽培が可能です。
中〜大サイズのプランターを用意します。

枝豆のプランター栽培/育て方

プランターの土を準備

土を購入する場合

市販の元肥・pH調整済みの野菜用培養土を使用すると楽に栽培ができます。ホームセンターなどで十分な量の土を購入しましょう。プランターには7割程度の深さまで土を入れるようにします。

 

土を再利用する場合

使用済みの土を再利用して使う場合は、土を消毒してリサイクルすることができます。
リサイクル材を使用すると便利です。

・プランターで使用した土の再利用方法については、以下の記事で詳しく説明しています。
プランターで使用済みの土を再利用するリサイクル方法

種まきからはじめる場合

プランターの種まき

①種まき

鉢や瓶の底などを利用して、直径10cm程度の種まき用のくぼみをつくり、株間25cmで種を撒いてゆきます。
1つのくぼみに3粒ほど等間隔で種をまいたら、溝の両端の土を指で寄せて軽く土をかけて上から軽く手で押さえて土と種を密着させて、ハス口のジョウロでたっぷりと水をやりましょう。

種まき前日にタネを1日水に浸しておくことで発芽が良くなります。

・種まきついては、以下の記事で詳しく説明しています。
種まきの種類と方法。すじまき・点まき・ばらまき・ポットまき

②間引き

間引きは本葉が2〜3枚になったら行いましょう。
生育の良くないものや病害虫被害のあるものなどを選び1本間引きましょう。

苗を購入する場合

①苗選び

ホームセンターなどで苗を購入します。
茎が太く節の間が程よく詰まっていて、葉が濃い緑色でツヤのある元気な苗を選びましょう。節間が長いものや、茎が細くがっちりしていないものは避けましょう。

・苗の育て方と選び方については、以下の記事で詳しく説明しています。
野菜の苗・種の育て方と選び方(接ぎ木/ポット苗)

②植え付け(定植)

苗の葉が5枚程度になったらプランターに植え付けを行います。
苗の根鉢の土を崩さないように、培養土を入れたプランターに株間25cm程度で苗を植えます。
苗の根鉢と水平になる程度にプランターに植えたら、植え付けた後は苗がぐらつかないように、根元の土を少し手で押さえて固めます。
植え付け後は、たっぷりとプランターの底から水が流れ出るくらい水やりを行いましょう。

・苗の植え付けについては、以下の記事で詳しく説明しています。
野菜の苗木の植え付け方法(定植)

水やり

枝豆は比較的育てやすい野菜ですが、土の乾燥が進むと実の成長に影響が出ます。
特に開花前の水不足は、花が落ちて実が肥大しない原因になりますので、乾燥させないようにします。

追肥/増し土

①追肥

写真はブロッコリーの追肥

写真はブロッコリーの追肥

株の高さが10cm程度に成長したら1回目の追肥を行います。
化成肥料30g/㎡(一握り程度)を株の周囲に施します。
※葉に直接化成肥料がかからないように注意しましょう。

②増し土

追肥後は株元に土を足し入れます。プランターの土が1〜2cm程度増えるように土を入れましょう。

摘心

本葉が5〜6枚になった頃に摘心を行います。
摘心とは、新しく伸びていく主軸の茎の先端部を途中から切ることです。
それにより、脇芽の成長を促して、枝豆の実を大きくすることができます。

収穫

枝豆の収穫

8〜9割の実が十分に膨らんだら収穫のタイミングです。
膨らんだ豆から順次実をもぎ取って収穫します。
実が揃っている時は株ごと収穫します。株元から引き抜くか、株元をハサミで切って収穫しましょう。
収穫が遅れると味が落ちる原因になりますので、適期に収穫しましょう。

失敗しない枝豆の栽培・育て方のコツ

①枝豆は多くの肥料を必要としません。肥料は控えめにして、成長が良い時は追肥は草木灰などのカリ系を中心にしましょう。

②実を大きくするために、開花時期の水やりはこまめに行いましょう。乾燥の心配がある時は、株元を覆って保湿します。

③種まきの時期を守りましょう。早く種をまきすぎて地温が低すぎると開花が悪く、遅すぎると実が入らなくなります。

④収穫時期にカメムシの被害を受けると豆が育たなくなるので、見つけたらすぐに捕殺しましょう。

よくある病気と害虫対策

病気

・モザイク病(葉がモザイク模様になる)
対策:アブラムシの除去。
ベト病(斑点とカビが生えます)
対策:連作を避けて栽培する。風通しを良くする。窒素肥料を減らす。
・立ち枯れ病(茎が腐り倒れる)
対策:連作を避けて栽培する。水はけが悪い場所の場合は、畝の高さを少し高めにする。
また、病害にあった株は早々に除去しましょう。

害虫対策

開花時期にカメムシが発生します。捕殺するか、寒冷紗で防虫をします。また、スミチオン乳剤での駆除も効果的です。
アブラムシは、葉の裏側について植物の汁を吸います。手や筆などで払い落としましょう。

・病害虫の対策と予防ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
家庭菜園の野菜の病気と害虫対策・予防方法

連作における注意

枝豆は連作障害が出ます。同じ場所でのマメ科の栽培は、3〜4年空けて行います。

さまざまな枝豆の種類

まとめ

プランターでの枝豆の栽培は、土壌に窒素が多いと葉っぱは沢山茂りますが実が肥大しません。
育て方として、元肥など肥料は少なめにカリ主体の肥料で育てることと、開花時の水を切らさないことが非常に大きなポイントになります。
適期を逃さずに収穫して、プランターで枝豆の栽培を楽しみましょう。

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