オクラの栽培方法とポイント!初心者でも失敗しない育て方

オクラの育て方と栽培のポイント野菜の育て方
この記事は約6分で読めます。

家庭菜園をこれから始める初心者の方〜中級者の方へ、オクラの育て方の手順を、写真とイラストでわかりやすく解説します。
オクラ栽培の特徴、種まきから収穫までの栽培時期と手順、水やり、上手に育てるポイント、オクラの品種、病害虫への対策などをご説明していきます。

・プランターでのオクラの育て方については、以下の記事で詳しく説明しています。
プランターでオクラの栽培方法と育て方のコツ

スポンサーリンク

オクラの育て方の基礎知識

オクラの写真

オクラは暑さに強く、日当たりが良い場所で育てることが理想的です。
種まきは、4月中旬から5月下旬が適期で、播種後には水やりをしっかり行い、発芽までの間は日陰で管理します。
苗が10cm程度に成長したら、本格的に育てる場所に移植し、十分な日当たりと排水の良い土を用意します。
水やりはこまめに行い、肥料は根元に与えます。
収穫は、実が3~5cm程度になったら行い、収穫後は早めに保存するか調理に使います。
注意点としては、カメムシやハダニなどの害虫に注意し、病気にかかった場合は早めに処理することです。

スポンサーリンク

オクラの栽培カレンダー

オクラの栽培カレンダー

スポンサーリンク

オクラの種類と選び方

オクラの花

オクラには、形や色、早生・中生・晩生など、さまざまな種類があります。
まず、形状については、細長いものから丸いもの、やや扁平なものまであります。
色については、緑色が基本で、赤い色のものもあります。
また、収穫までにかかる期間によって、早生・中生・晩生の3種類に分かれます。
早生種は、種まきから収穫までに2ヶ月程度で収穫できるため、初心者にはおすすめです。
中生種は、種まきから収穫までに約3ヶ月程度かかります。
晩生種は、種まきから収穫までに4ヶ月程度かかるため、栽培に時間がかかりますが、甘みがあり、食味が良いとされています。

選び方については、用途に合わせて選ぶことが大切です。
サラダに使う場合は、形や色が綺麗なものがおすすめです。
煮物や天ぷらなどで使う場合は、太く丈夫なものがよいでしょう。また、種類によっては、風味や食感が異なるため、自分の好みに合わせて選ぶことも大切です。
最近では、種類によっては、苦味が少なく甘味がある「甘味オクラ」や、栄養素が豊富な「健康オクラ」など、特徴的な品種も増えてきています。

オクラの種まきの時期と方法

オクラの発芽

オクラの種まきの時期は、地域や気候によって異なりますが、一般的には春から初夏にかけてが適しています。具体的には、4月下旬から5月上旬にかけてが適した時期とされています。また、早生種の場合は、3月下旬から4月上旬に種まきすることもできます。

種まきの方法は、種子を直接地面にまく「直播き」と、苗箱で育てた苗を植え付ける「苗床育苗」の2種類があります。直播きの場合は、土を耕して整地し、種子を1cm程度の深さにまいて土をかけます。種子は、風通しの良い場所で、日当たりのよい場所に置きます。水やりは、種子が発芽するまでは、軽く噴霧する程度にします。

苗床育苗の場合は、苗箱に種子をまいて、発芽したら育苗土で植え付けます。育苗土は、腐葉土やバーミキュライトを混ぜたものが適しています。苗箱は、風通しの良い場所に置き、水やりは、乾かし過ぎないように、土の表面が乾いたら適量を与えます。

・種まきついては、以下の記事で詳しく説明しています。
種まきの種類と方法。すじまき・点まき・ばらまき・ポットまき

・苗の植え付けについては、以下の記事で詳しく説明しています。
野菜の苗木の植え付け方法(定植)

オクラの栽培場所と土壌の条件

オクラのマルチング

オクラは、日当たりが良く風通しの良い場所で、温暖な環境が好まれます。特に、最低気温が10度以上の春から夏にかけての時期に育てることが一般的です。霜に弱く、過湿や寒冷によって生育が妨げられるため、栽培場所は注意が必要です。

土壌の条件としては、排水性の良い軽い土壌が好ましいです。重たい粘土質の土壌では、水はけが悪く、根腐れや倒伏の原因になります。肥料に関しては、窒素肥料を過剰に施すと、葉ばかりが茂って実がつかなくなるため、適切な量を与えるようにしましょう。

また、オクラはpHが6.0から7.5の範囲の土壌で栽培するのが適しています。pHが低い場合は、石灰を施すことで調整することができます。さらに、育苗期や成長期には、適度な水やりが必要です。水やりが不十分だと、花芽ができずに実が収穫できなくなってしまいます。

オクラの水やりと肥料の与え方

水やり

オクラは水やりが欠かせません。特に成長期には、適度な水分を与えることで実をたくさん収穫することができます。ただし、過湿には注意が必要です。土壌が水分で過剰に濡れてしまうと、根腐れの原因になります。適度な乾燥を保ちながら、土が乾いたら水やりをするようにしましょう。夏場は特に水分を失いやすいため、水やりの頻度を増やすことが必要です。

また、オクラに必要な栄養素を補うために、適切な肥料を与えることも大切です。窒素、リン酸、カリウムなどの栄養素が豊富に含まれた肥料を、適切な量とタイミングで施しましょう。肥料の種類によっては、直接根元に与えるだけでなく、水やりの際にまんべんなく散布する方法もあります。ただし、肥料を過剰に与えると、葉ばかりが茂って実がつかなくなるため、注意が必要です。

オクラの病気や害虫対策

アブラムシに侵されたオクラの葉

オクラは、病気や害虫にかかりやすい野菜の一つです。そのため、定期的な観察と予防対策が必要です。

まず、オクラの主な病気として、うどんこ病や灰色かび病、炭疽病などがあります。これらの病気が発生しないようにするには、以下のような対策が有効です。

・水やりの適正化:過湿にならないよう、水やりの頻度と量を調整する。
・間伐と通気の確保:茂り過ぎないように葉を間引き、通気性を確保する。
・消毒と防除:病原菌を減らすために、消毒液での葉や枝の洗浄や防除剤の散布を行う。

また、オクラの害虫として、アブラムシやカメムシ、トマトハモグリなどがあります。これらの害虫が被害を与えないようにするには、以下のような対策が有効です。

・天敵の利用:アブラムシの天敵となるハナアブやアリなどを利用する。
・手作業による駆除:害虫を手で摘み取るなどして駆除する。
・防除剤の散布:殺虫剤や殺菌剤などの防除剤を使用する。

・病害虫の対策と予防ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
家庭菜園の野菜の病気と害虫対策・予防方法

オクラの収穫時期と方法

オクラのさや

オクラの収穫時期は、種類によって異なりますが、一般的には梅雨時期から秋にかけて収穫ができます。収穫のタイミングは、果実が指でつまんだときに簡単に切れる状態になっているときが適しています。また、果実が大きくなりすぎると食感が悪くなるので、小ぶりなオクラが好まれます。

オクラ収穫

収穫する際には、果実を引っ張って取ると茎が折れたり、根元から取れてしまうことがあるため、はさみを使って切り取るのがおすすめです。また、オクラは日が当たる時間が長い方がよく育ちますので、朝早く収穫することが望ましいです。

オクラの料理方法と保存方法

オクラ料理

オクラは、サラダや天ぷら、煮物など、様々な料理に使われます。特に、粘り気があるので、とろみをつける効果があります。

オクラを調理する際には、手触りが良いものを選び、ヘタを落として水で軽く洗います。次に、茹でたり炒めたりすることで、美味しく食べることができます。また、オクラは生でも食べることができますが、食感が硬いため、茹でるなどして柔らかくしてから使うことがおすすめです。

保存方法としては、オクラは乾燥や冷凍保存ができます。乾燥保存する場合は、風通しの良い場所に干し、冷凍保存する場合は、茹でた後に急速冷凍すると保存期間が延びます。また、オクラは早めに食べることがおすすめですが、冷蔵庫で保存する場合は、ビニール袋に入れて保存することで、2~3日程度保存することができます。

タイトルとURLをコピーしました