家庭菜園をこれから始める初心者の方〜中級者の方へ、コールラビの育て方の手順を、写真とイラストでわかりやすく解説します。
コールラビ栽培の特徴、種まきから収穫までの栽培時期と手順、水やり、受粉、上手に育てるポイント、品種、病害虫への対策などをご説明していきます。

コールラビ栽培の特徴

「コール」はドイツ語でキャベツ、「ラビ」はカブという意味で、ケールを品種改良したアブラナ科の野菜でキャベツの仲間になります。ヨーロッパが原産で、キャベツより寒さや暑さへの耐性が強いのが特徴ですが、冷涼な気候での生育を好みます。
日本ではスーパーなどの店頭に並ぶことは稀で、あまり馴染みのない珍しい野菜ですが、欧州やアジアでは一般的に栽培されています。
美肌や風邪予防にもなるビタミンCや、胃腸の回復を助けるビタミンU、カリウムなどの栄養素が含まれ、カブと同様にサラダや炒め物、スープ、漬物などで食べることができます。

・カブの育て方については、以下の記事で詳しく説明しています。
カブの栽培方法と育て方のコツ

コールラビの栽培カレンダー

コールラビの種まきから収穫までの栽培時期・栽培スケジュールは以下のようになります。

コールラビの栽培カレンダー

コールラビ栽培に適した環境

日当たりが良い土壌を好み、過湿と乾燥に弱いので注意が必要です。
冷涼な気候を好みますが、13°C以下になると花芽の分化が起きるので、強い寒さや暑さには弱いのが特徴です。

生育適温15℃〜25℃前後
種まき〜収穫までの期間100〜120日程度 

コールラビの栽培/育て方

種まき・育苗の手順

①種まき

ポリポットへの種まき

ポリポットに用土を入れて、指で穴を開けて1つのポリポット3〜4粒づつ種をまいていきます。土を薄くかぶせて軽く土を抑えて土と種を密着させます。

種まき後から発芽までは、朝晩の水やりを忘れずに行って乾燥させないようにしましょう。

②間引き

ラディッシュ苗間引く様子

発芽して本葉が2〜3枚になった頃に1本へと元気の良い苗を残して間引きます。

・種のまき方については、以下の記事で詳しく説明しています。
種まきの種類と方法。すじまき・点まき・ばらまき・ポットまき

・苗の育て方と選び方については、以下の記事で詳しく説明しています。
野菜の苗・種の育て方と選び方(接ぎ木/ポット苗)

コールラビに適した土づくり

①酸度調整

苦土石灰をまいている

植え付けの2週間前に苦土石灰をまいて土の酸度を調整し、よく耕しておきます。(目安:100g※3つかみ程度/㎡)

参考pH値 6.0-7.0

② 元肥を施す

耕す姿

植え付けの1週間前に堆肥2kg/㎡、化成肥料100g/㎡を施して良く耕します。

・堆肥については、以下の記事で詳しく説明しています。
堆肥とは何?堆肥の作り方(落ち葉・生ゴミ・牛ふん)

・肥料ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
肥料の三要素・種類と効果。ぼかし肥の作り方

コールラビはキャベツと比べて肥料を必要としませんが、排水・保水の目的に堆肥を施します。

③畝作り

土を盛り上げて幅60cm、高さ10cm、株間25cmで2条植えで、条間25cmの畝を作ります。

植え付け

苗の本葉が5〜6本になったら畑に植え付けを行います。

①根穴掘り

作った畝に株間25cmでポリポットの鉢よりも少し大きめの根穴を掘り、穴にたっぷりと水をやります。

②定植

植え付け方法

水が引いたら、根についた土を壊さないように植えていきます。
植え付けた後は苗がぐらつかないように、根元の土を少し手で押さえて固めます。
植え付け後は土が乾燥するため、乾燥しないように水やりを続けます。
苗は深く植えずに浅植えにして、後々の追肥時に土寄せをしていくことで、害虫による食害を予防します。

植え穴掘り水を入れた後、オルトランなどの薬剤を入れてから植え付けると害虫被害予防に効果的です。

・苗の植え付けについては、以下の記事で詳しく説明しています。
野菜の苗木の植え付け方法(定植)

③寒冷紗・トンネルがけ

寒冷紗シート

定植後、害虫被害が気になる場合は、寒冷紗などでトンネルを掛けておきます。

水やり

コールラビは過湿と乾燥に弱い為、植え付け後は土が乾かない程度に水やりを行いましょう。

土寄せ/追肥

①追肥

写真はブロッコリーの追肥

写真はブロッコリーの追肥

植え付けから2週間程度経過したら1回目の追肥を行います。
化成肥料30g/㎡(一握り程度)をコールラビの株間に施します。
さらに2週間後に1回目と同様に2回目の追肥を行います。
※葉に直接化成肥料がかからないように注意しましょう。

②土寄せ

追肥後は毎回鍬などで化成肥料と土を混ぜながら株元に土寄せをします。

・家庭菜園で使用する道具ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
家庭菜園で使用する道具と使い方

収穫

コールラビの収穫

球が直径5〜7cmほどに成長してきたら収穫時です。
ハサミなどで株元から切り取って収穫します。

失敗しないコールラビの栽培・育て方のコツ

①コールラビの球が大きくなりはじめたら、上の方の葉を5〜6枚残して、球の下部の葉を葉元の2〜3cm残して切り取ることで、球の成長が良くなります。

②収穫時期を逃して球が大きくなり過ぎると肉質が硬くなり味が落ちる原因になります。5〜7cmで早めに収穫をしましょう。

コールラビのよくある病気と害虫対策

病気

・根こぶ病(野菜の根にこぶができて、葉や茎が萎れる)
対策:高温多湿になると多く発生。発生した株はすぐに畑の外で処分。
アルカリ性の土壌を嫌う為、「石灰」を土壌に施すと菌の拡大を予防できます。
水のやりすぎに注意して、水はけをよくしましょう。

害虫対策

・ヨトウムシ(夜間に葉を食い荒らす)
対策:発見次第除去。(夜間に活動)

・コナガ(葉の中に潜り込んで葉を食害)
対策:幼虫は捕殺。パイベニカ乳剤などの薬剤を散布。寒冷紗などトンネル栽培で予防。

・アオムシ(葉を食害)
対策:発見次第捕殺。ベニカベジフルスプレーなどの殺虫剤を散布。寒冷紗などのトンネル栽培で予防。

・アブラムシ(新芽・新葉への群生により植物の汁を吸う。病気の媒介)
対策:発見次第除去。

・野菜の病気と害虫については、以下の記事で詳しく説明しています。
家庭菜園の野菜の病気と害虫対策・予防方法

コールラビの連作における注意

コールラビは連作障害が出ます。
同じ場所でのアブラナ科の栽培は、1〜2年空けて行います。

コールラビの種類

コールラビの種類は、球が緑色と紫色のものがあります。どちらも皮をむくと中身は白色です。

まとめ

コールラビ栽培のポイントは、日当たりの良い場所で育てて、過湿・乾燥から守ることがコツです。適期を逃さずに収穫して、コールラビの栽培を楽しみましょう。

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