ジャガイモは、中間地と暖地では年に2回植え付けを行って栽培を楽しむことができます。
男爵に代表されるジャガイモは、味や色味などが異なるさまざまな種類があり、よい種芋を用いれば比較的育てやすく、沢山の収穫が可能です。
デンプン、ビタミンCやB、ミネラル分を含み、カレーやコロッケ、フライドポテトなど、様々な調理法で美味しく食べることができます。
美味しいジャガイモの育て方の手順やポイントをご説明します。

ジャガイモの種まき/植え付け/収穫/栽培カレンダー

ジャガイモの栽培カレンダー

収穫までの目安:75〜120日

ジャガイモの栽培/育て方

1.種芋(たねいも)の準備

①芽出し

植え付けの3週間〜1ヶ月前に種芋を用意して、雨がかからず、少しだけ陽が当たる場所で並べて置いておきます。こうすることで、赤、紫、緑色をした強い芽が育ち、発芽が揃って生育が良くなります。

②種芋の切り分け

ジャガイモの種芋

植え付けの3日前になったら種芋の切り分けを行います。
大きめの種芋は、1片が50g程度、芽が3〜4個程度付くように、縦に切り分けます。
切り口に、草木灰をつけるか、天日で1日程度乾かして殺菌をします。

秋植えの場合は、小さな種芋を切らずに植えると、腐りにくくよく育ちます。

2.ジャガイモに適した土づくり

苦土石灰を施す

ジャガイモは酸性の土を嫌います。
植え付けの2週間前に必要に応じて苦土石灰を撒いて酸度調整を行い、よく耕しておきます。(目安:100g※3つかみ程度/㎡)
参考pH値:5.0-6.5

3.植え付け

①時期

春植えであれば、2月下旬〜3月下旬、秋植えなら8月下旬〜9月下旬に植え付けを行います。※中間地の場合(上の栽培カレンダー参照)

②畝づくり

ジャガイモの畝づくり

深さ15cm、幅15cmの溝を堀った場所に、堆肥2kg/㎡、化成肥料100g/㎡を均一に入れます。
4〜5cm程度の土を上からかぶせて表面を平らにします。
用意した種芋の切り口を下、芽を上にして、株間30cmで種芋を溝に並べます。
上からさらに厚くなり過ぎない様に土を埋め戻して、クワなどで軽く上から押さえます。

秋植えの場合は、溝の上にわらをかぶせて、地温の上昇を抑えます。

③水やり

種芋を植え付けた後は水やりをたっぷり行いましょう。
植え付け後の生育には、ほとんど水やりは必要ありません。

・堆肥については、以下の記事で詳しく説明しています。
堆肥とは何?堆肥の作り方(落ち葉・生ゴミ・牛ふん)

・肥料ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
肥料の三要素・種類と効果。ぼかし肥の作り方

4.芽かき

ジャガイモの芽かき

芽が10cm程度に成長したら、丈夫で元気な芽を2〜4本残して他の芽は取り除きます。
育ちが悪いもの、葉が変形・変色しているものを中心に取り除くようにしましょう。
種芋ごと引き抜いてしまわない様に、間引く茎以外の根元を手でしっかりと抑えて引き抜きます。

芽かきをすることで、ジャガイモが大きく育ちます。

5.追肥・土寄せ

追肥は成長に合わせて、全部で3回行います。

①追肥1回目

ジャガイモの土寄せ

株丈が15cm程度に育ったら、株元から15cm程度離れた場所(条間・株間)に化成肥料30g/株(半握り程度)を施します。
畝間の土を株元に厚さ5cm程度土寄せします。

②追肥2回目

ジャガイモの葉につぼみがついたら、1回目と同様に追肥と5cm程度の土寄せを行いましょう。

③追肥3回目

ジャガイモの花

ジャガイモの花

最後は花が咲いたら、同様に追肥と5cm程度の土寄せを行いましょう。

土寄せを数度に分けて行うことで、きちんと地温を上げて芋が成長します。
また、芋が地表に出て緑化・味の低下を防いだり、水はけ・通気性が上がり、腐敗や病害の予防につながります。

5.ジャガイモの収穫

ジャガイモの収穫

葉や茎が枯れてきたら収穫時期です。
株元を掘って芋が大きく成長していれば収穫しましょう。
周囲の土を掘り起こして、株元を引き上げます。土中にジャガイモが残っていることがありますので、周辺の土の中を全て探して収穫します。
収穫したジャガイモは、風通しがよく、涼しい日陰で半日程度乾かしてから保存します。保存しているジャガイモから芽が出てしまった場合には、芽を取り除くことで保存できる期間が長くなります。

収穫は天気が良い日が2〜3日続いた後に行いましょう。雨が続いたなかで収穫すると、腐りやすく保存性が下がります。

失敗しないジャガイモ栽培・育て方のコツ

①ジャガイモ栽培の成功には良い種芋が欠かせません。質の良い検定済の種芋を購入して、ウイルス病などから守りましょう。

②土作りの際にphに注意しましょう。ジャガイモは酸性土壌を嫌いますが、苦土石灰の量が多すぎるとそうか病にかかりやすくなります。

③土寄せを3回に分けてきちんと行いましょう。ジャガイモは、土寄せをしないと芋が地表に出て緑化してしまいます。また、1度に多くの土寄せをすると、地温が下がり生育が悪くなります。

ジャガイモのよくある病気と害虫対策

病気

①モザイク病が発生します。(葉がモザイク模様になる)
アブラムシなど、ウイルスを媒介する虫がいた場合には、早めに対処しましょう。また、検査合格済みの種芋を植えましょう。

②疫病が発生します。(葉・茎に黒い斑点が出て枯れる)
ジャガイモは連作障害があります。一度栽培した場所では3年空けて植える様にしましょう。また、土中のチッ素過多や、葉の茂りすぎに注意しましょう。近くにトマトがある場合に、伝染しやすいので注意しましょう。

③そうか病が発生します。(芋の表面に斑点があり中央がくぼむ。芋が割れる)
土作りの際に、石灰の施しすぎに注意してPhを整えましょう。

害虫対策

テントウムシダマシ

テントウムシダマシ

テントウムシダマシ、アブラムシが発生します。
テントウムシダマシは、捕殺またはオルトラン水和剤で駆除します。
アブラムシは、葉の裏側について植物の汁を吸います。手や筆などで払いおとしましょう。

ジャガイモの連作における注意

ジャガイモは連作障害が出ます。同じ場所での栽培は、3〜4年空けて行います。

さまざまなジャガイモの種類

 

まとめ

ジャガイモ栽培は、良質の種芋と、芽かき、土寄せが大切になります。また、沢山の種類がありますので、年2回の栽培を楽しんでみては如何でしょうか。

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