キャベツの栽培・育て方手順|地植え・畑

キャベツの写真野菜の育て方
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家庭菜園をこれから始める初心者の方〜中級者の方へ、キャベツの育て方の手順を、写真とイラストでわかりやすく解説します。
キャベツ栽培の特徴、種まきから収穫までの栽培時期と手順、水やり、プランターでの栽培方法、上手に育てるポイント、品種、病害虫への対策などをご説明していきます。

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キャベツ栽培の特徴

キャベツの栽培は、冷涼な気温が適していますが、栽培適温が5〜25℃と幅広く時期を選んで全国多くの地域で育てることが可能です。
また、多くの品種があり、季節にあった品種を選べば、春まきして夏に収穫、夏まきして秋に収穫、秋まきして春に収穫が可能です。
暖かい時期は特に害虫被害が多い野菜ですが、サラダや煮物、漬物と多くの料理で活躍する大物結球野菜なので、収穫時の喜びは格別です。

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キャベツの栽培カレンダー

キャベツ栽培カレンダー

【地域ごとのキャベツの栽培時期】

・寒冷地

①植え付け:7月/収穫:9月中旬〜10月中

②植え付け:10月中旬・下旬/収穫:5月中旬〜6月中

・暖地

①種まき:2月中旬〜3月上旬/植え付け:3月中旬〜4月上旬/収穫:5月中旬〜6月上旬

②植え付け:11月中旬〜12月上旬/収穫:4月中旬〜5月中旬

・中間地

①種まき:2月下旬/植え付け:3月下旬〜4月上旬/収穫:5月下旬〜6月上旬

②植え付け:8月中旬〜9月上旬/収穫:10月下旬〜12月中旬

③植え付け:11月上旬〜11月中旬/収穫:5月中

 

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失敗しない!キャベツの栽培手順

キャベツに適した土づくり

植え付けの2週間前になったら、苦土石灰100g/㎡を畑に施して良く土と混ぜて耕しておきます。
その後、植え付けの1週間前になったら、堆肥2kg/㎡、化成肥料100g/㎡の元肥を施して、深く耕しておきます。
幅60cm、高さ10〜15cmの畝を作り、レーキなどを使用して、畝の高さを均一に整えましょう。※レーキがなければなるべく平らにならします。

キャベツの畝作り

・堆肥については、以下の記事で詳しく説明しています。
堆肥とは何?堆肥の作り方(落ち葉・生ゴミ・牛ふん)

・肥料ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
肥料の三要素・種類と効果。ぼかし肥の作り方

キャベツの種まき

・種まきの時期

種まきは、夏まきは7月中旬〜8月中旬、秋まきは9月下旬〜10月下旬に行います。

 

・種まきの手順

①ポリポットに用土を入れて、1つのポリポットに指で4箇所程くぼみをつくり、1箇所に1粒づつ種をまいていきます。

ポリポットへの種まき

②土を軽くかぶせて、発芽までたっぷりとやさしく水やりをしましょう。
発芽したら、本葉が2本の時期に2株に間引き、本葉が3〜4本になったら1本に間引きます。

・種まきの種類と方法ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
種まきの種類と方法。すじまき・点まき・ばらまき・ポットまき

・植え付け

苗の本葉が5〜6本になったら畑に植え付けを行います。
①作った畝にポリポットの鉢よりも少し大きめの根穴を少し深めに掘り、穴にたっぷりと水をやります。

②水が引いたら、株間30〜40cmで根についた土を壊さないように植えていきます。

③植え付けた後は苗がぐらつかないように、根元の土を少し手で押さえて固めます。

植え付け方法

植え付け後は土が乾燥するため、乾燥しないように水やりを続けると生育がよくなります。

1回目の追肥と土寄せ

土寄せの様子

土寄せの様子(写真はジャガイモ)

①植え付けから2、3週間経過して、葉が10枚程度になったら1度目の追肥を行います。
化成肥料30g/㎡をキャベツの株元に施します。※葉に直接化成肥料がかからないように注意しましょう。
②追肥後、下葉に土がかからないように、化成肥料と土を混ぜながら株元に土寄せをします。

秋まきの場合、春にとう立ち(花が咲く)しやすくなります。3月上旬を目処に行います。

 

2回目の追肥と土寄せ

1度目の追肥より20日経過した頃に2度目の追肥を行います。
1度目と同様に、化成肥料30g/㎡をキャベツの株元に施して、下葉に土がかからないように、化成肥料と土を混ぜながら株元に土寄せをします。

秋まきの場合は結球しはじめた頃が2度目の追肥のタイミングとなります。

収穫

キャベツの収穫

包丁などで根元から切り取る

種まきから100日後位にキャベツがかたく結球した頃が収穫のタイミングです。
結球部を手で押してみてかたく締まっているか確認してみましょう。
外葉を押し下げて株元を包丁などで切り取って収穫します。

収穫後に畑に残った外葉は、そのままにしておくと病害の原因となります。早めに取り除いて処理しましょう。

失敗しないキャベツの育て方のポイント

① キャベツは夏まきと秋まきによる栽培が可能ですが、秋まきの場合、収穫が春になるために、とう立ち(花が咲く)しやすくなります。
初心者はまず比較的簡単な夏まきからはじめましょう。

②キャベツは害虫被害の多い作物です。
特にモンシロチョウの幼虫であるアオムシが多発します。モンシロチョウが飛んでいるのを見つけたら、キャベツの葉に卵を産んでいる可能性が高いので、キャベツの葉をみて捕殺しましょう。害虫被害を避けて無農薬での栽培をしたい場合は、大きく育つまでは、寒冷紗などによるトンネル栽培がオススメです。

③大きなキャベツにするには結球前に葉を大きくすることが大切です。
追肥をきちんと行って生育を良くしましょう。

④種まきの時期をきちんと守りましょう。
時期を過ぎてしまうと結球が小さくなってしまいます。

キャベツのよくある病気と害虫対策

アオムシ、ヨトウムシ、コナガなどの害虫被害を受けやすい作物です。
見つけたらすぐに捕殺しましょう。薬剤を使用することを避けたい場合は、トンネル栽培がオススメです。

・ヨトウムシについては、以下の記事で詳しく説明しています。
キャベツの葉に無数の穴が!ヨトウムシの症状と対策

・病害虫の対策と予防ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
家庭菜園の野菜の病気と害虫対策・予防方法

キャベツの連作における注意

アブラナ科の連作を避けて、2〜3年アブラナ科を育てていない場所を選んで栽培しましょう。※連作をすると根こぶ病にかかり収穫ができなくなることがあります。

さまざまなキャベツの種類

まとめ

キャベツの栽培は、病害虫の被害に遭うことも多く、まずは被害の少ない秋まきから始めることがお勧めです。
また、少数を栽培する場合には、苗を購入して育てるのも育てやすいです。
さまざまな料理に多様できる大物結球野菜なので、収穫時の喜びも大きいですね。

 

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