家庭菜園をこれから始める初心者の方〜中級者の方へ、ピーマン・パプリカの育て方の手順を、写真とイラストでわかりやすく解説します。
ピーマン・パプリカ栽培の特徴、種まきから収穫までの栽培時期と手順、水やり、プランターでの栽培方法、上手に育てるポイント、品種、病害虫への対策などをご説明していきます。

ピーマン・パプリカ栽培の特徴

ピーマンは、中南米を原産地として各地に伝わった野菜です。
その為、暑さに強く病害虫も少ないので、比較的簡単に栽培することができます。
また、1株から多くの収穫ができるので、家庭菜園向きの野菜と言るでしょう。
ピーマンはトウガラシの仲間で、辛味のある種類をトウガラシ、辛味のない種類をピーマン、完熟して色が赤く変わるとパプリカ(赤ピーマン)と呼びます。
βカロチン、ビタミンCを多く含み、赤色、黄色、オレンジ色のピーマンなどがあり品種も多く楽しめます。

ピーマンの栽培カレンダー

ピーマン栽培カレンダー

ピーマン栽培に適した環境

ピーマンの栽培

日当たり、水はけが良く、土が肥えた土壌を好みます。
高温にも強く、病気、害虫も少ない為、育てやすい野菜です。

生育適温25〜30℃
種まき〜収穫まで 30〜40日

ピーマンの栽培/育て方

ピーマンの苗選び

ピーマンの苗

①苗の購入

ピーマンは種から育てると、植え付けまでの期間が70-80日と非常に長くなる為、ホームセンターなどで市販の苗を購入します。
選び方としては、1.茎が太くしっかりしたもの、2.葉が濃い緑色でツヤのあるもの、3.花がついているもので元気な苗を選びましょう。茎が細くがっちりしていないものは避けましょう。

②苗の植え替え時期

まだ花のつく前の若い苗を購入した場合は、一番花房(初めにつける花)の咲き始める頃に、プランター栽培の場合は大きめのプランターへ、直植えの場合は畑への植え付けを行います。

・苗と種の選び方については、以下の記事で詳しく説明しています。
野菜の苗・種の育て方と選び方(接ぎ木/ポット苗)

ピーマンに適した土づくり

ピーマンは多くの元肥を必要とします。また、通気性の良くする為、畑では深目に耕して水はけをよくすることがポイントになります。

プランター栽培時の土づくり

市販の元肥・pH調整済みの野菜用腐葉土を使用すると楽に栽培ができます。ホームセンターなどで十分な量の土を購入しましょう。

直植え栽培時の土づくり

①酸度調整

植え付けの2週間前に苦土石灰をまいて耕しておきます。(目安:100g※3つかみ程度/㎡)

参考pH値 6.0-6.5
② 元肥を施す

耕す風景

種まき1週間前に堆肥3kg/㎡、化成肥料150g/㎡、ヨウリン60g/㎡、油かす100g/㎡を施して良く耕します。

・堆肥については、以下の記事で詳しく説明しています。
堆肥とは何?堆肥の作り方(落ち葉・生ゴミ・牛ふん)

・肥料ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
肥料の三要素・種類と効果。ぼかし肥の作り方

③畝作り

土を盛り上げて幅60cm、高さ10cmほどの畝を平らにならしておきます。

水はけが良くない土壌では畝の高さを〜20cmほど高めにして通気性を確保します。

ピーマンの畝作り・植え付け

プランター栽培時の植え付け

①植え付け

第1花房が咲き始める頃が植え付けの時期です。
初めはプランターの6分目程度に浅めに土を入れます。
苗をプランターの中心(2株以上植える時は40cm以上離して)に植えます。
土は苗の鉢土の表面と同じ高さ程度にします。

②支柱立て

株元には仮の支柱を立てて、苗と麻紐などで結び誘引します。
また、プランターには市販の長めの支柱を立てましょう。

③水やり

土部分に沢山水やりをしましょう。

直植え栽培時の植え付け

ピーマンの植え付け

①畝づくり・マルチング

幅60cm、高さ10cm程度の畝を作り、マルチングをします。

②植え付け

地温が上がる5月以降の時期に、花が咲き始める苗を株間50cm、条間60cmの2列で植え付けます。
マルチに植え穴を作り水をやり、水が引いたら植え付けます。
植え付け後はたっぷり水を与えましょう。

支柱と仮支柱

苗の時期の仮支柱と成長時期の支柱

必要に応じて苗を安定させるため、株元には仮の支柱を立てて、苗と麻紐などで結び誘引します。

ピーマンの水やり

ピーマンは乾燥に弱い為、土の表面が乾いている時にたっぷり水やりをしましょう。
特に真夏の時期については、水切れを起こすこともあるので、朝晩に2回水やりをたっぷりと行います。

支柱立て・誘引・わき芽かき

ピーマンの支柱への誘引

①支柱への誘引

ピーマンの茎が伸びてきたら、支柱に誘引して成長させます。
麻紐などを利用して、茎と支柱にを8の字に紐をかけて縛ります。
あまりきつくなりすぎないように注意します。
以降も枝の成長に合わせて支柱に結び、枝を誘引して伸ばしていきます。
支柱は1m程度の長さのものを用意して、マルチングの植え穴の端から斜めに刺して支柱同士を交差させて、しっかりと固定します。

②わき芽かき

茎や葉が成長してくると、葉のつけ根からわき芽が出てきます。
わき芽は生い茂って日当たりを悪くしてしまうので、本葉と間違えないようにして小さなうち摘み取ります。
最初についた花の部分から3本に枝分かれしますので、その下にあるわき芽が摘み取るわき芽になります。出来るだけすべての対象となるわき芽を摘み取りましょう。

摘果・追肥・増し土

①摘果

1番初めにできるピーマンは、大きくせずに小さなうちに収穫します。
1番初めにできるピーマンを残しておくと、株に負担がかかり収穫を減らしてしまうので、必ず摘果しましょう。

②追肥

最初にピーマンの実が着いた頃に追肥を行います。
ピーマンの収穫時期が終えるまで2週間に1度のペースで続けます。
1株に軽く一握り程度の化成肥料30g/㎡を、株の周囲に施します。
また、追肥の後は軽く土寄せ(プランターの場合は、増し土(土を株元に足す)をします。

化成肥料は、株際に施さないように注意します。
きちんと根に吸収させるように株から少し話して施します。

ピーマンの収穫

ピーマンの収穫

2番目以降のピーマンが、手頃な大きさになったら収穫のタイミングです。
へたを部分をハサミなどで切って収穫しましょう。
開花後約20日ほどで収穫できる大きさになるので、株が弱らないように早めに収穫をします。

・株元の枝葉が混み合ってきたら、重なった枝などを取り除いて風通しを良くしましょう。
・緑色のピーマンが完熟すると、赤ピーマン(パプリカ)になります。
開花後50〜60日ほどかかります。赤ピーマンは、甘みが増して青臭さが少ないのが特長です。

失敗しないピーマン栽培・育て方のコツ

①ピーマンは寒さに弱い為、地温が上がる5月上旬以降など、植え付け時期を守りましょう。

②株の生育を良くして、収穫量を上げる為、1番初めにできるピーマンを小さなうちに取り除きましょう。※食べられます。

③モザイク病を予防する為に、葉の裏などをチェックしてアブラムシを除去しましょう。

④収穫初期から終わりまで、追肥を2週間毎に行って長く収穫を楽しみましょう。

⑤プランター栽培などでは、プランターが小さすぎて根が充分に張らないと、花が落ちてなかなかピーマンがなりません。大き目のプランターを選びましょう。

⑥水が不足していると、収穫時のピーマンにツヤ・ハリが不足することがあります。水分を切らさないようにしましょう。

ピーマンのよくある病気と害虫対策

病気

・モザイク病(葉がモザイク模様になる)
対策:アブラムシの除去。
・青枯れ病(葉が緑のまま萎れて枯れる)
対策:水はけのよい土に植える。畝を高めにする。
・斑点細菌病(葉・茎が黒く変色、白色の斑点が発生して枯れる)
対策:葉や茎が混み合わないように取り除く。病害にあった株は早々に除去。

害虫対策

・アブラムシ(新芽・新葉への群生により植物の汁を吸う。病気の媒介)
対策:発見次第除去。
・チャノホコリダニ(新芽・新葉への群生により植物の汁を吸う。)
対策:葉の裏側を確認して発見次第除去。
・タバコガ(幼虫が蕾・花・果実に入り、種を食べる)
対策:防虫ネットなどで予防

・病害虫の対策と予防ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
家庭菜園の野菜の病気と害虫対策・予防方法

ピーマンの連作における注意

ピーマンは連作障害が出ます。
同じ場所でのナス科の栽培は、3〜4年空けて行います。

まとめ

ピーマンの栽培は、植え付け時の地温を上げて、たっぷり水分を与え、風通しを良くすることが育て方のポイントになります。
収穫期間が4〜5ヶ月と長いので、沢山収穫してピーマンの栽培を楽しみましょう。

 

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