家庭菜園をこれから始める初心者の方〜中級者の方へ、豆苗の育て方の手順を、写真とイラストでわかりやすく解説します。
豆苗栽培の特徴、購入から収穫までの栽培時期と手順、水やり、上手に育てるポイント、再生栽培方法、豆苗関連商品などをご説明していきます。
豆苗栽培の特徴
ニュースなどでも最近取り上げられている豆苗。スーパーでもよく見かけるようになりました。
人気の秘密は安い価格と高い栄養価、あとは何と言っても1度食べたものをもう1度育てられる「再生栽培」できることです。
豆苗とは
豆苗とは、えんどう豆の若菜です。えんどう豆から発芽した茎と葉を食べられる状態で、主にスーパーなどで販売されています。
日本では工場内の水耕栽培で育てられる為、常に安定した価格で購入することができます。
・えんどう豆の育て方については、以下の記事で詳しく説明しています。
サヤエンドウ、スナップエンドウの栽培と育て方のコツ
豆苗の栄養価
豆苗には、βカロチン、ビタミンKをはじめとした高い栄養があります。
豆苗で摂取可能な主な栄養素
βカロチン/ビタミンK/ビタミンA/ビタミンB群/葉酸/ビタミンC/鉄類/たんぱく質
・βカロチン
動脈硬化、癌の抑制などを予防する効果があります。
・ビタミンK
骨の形成を促して、骨粗鬆症などをを予防して骨の健康維持に効果があります。
・ビタミンA
活性酸素を除去して老化を防ぎます。
・ビタミンB群
エネルギー代謝を上げるのでダイエットにも効果があります。
また、肌を美しく健康に保ちます。
豆苗の購入
豆苗はスーパーで100円程度で購入が可能です。
再生栽培を楽しむ場合には、根元に豆がついたままの豆苗を選ぶようにしましょう。
葉の色が濃く、大きく開いてハリのあるものを購入します。
根が既に切られているものを購入する場合は、切り口が変色していないものを選択すると成長が良くなります。
豆苗の上手な育て方
豆苗の栽培に必要なもの
豆苗/豆苗を入れる器(ジップロックやお皿でも可)/水(肥料は必要ありません)
豆苗の育成適温
15〜25度(夏は気温の上昇に注意)
1.下準備
購入した豆苗の下の豆から、2つ分のわき芽を残した上の部分を包丁で切り、カットします。
カットした豆苗は早めに美味しく食しましょう。
2.容器に入れて水を張る
容器に豆苗を入れて、豆の下まで水を入れます。
深い容器や肥料は、藻やカビの原因となりますので避けましょう。
3.水やり・収穫・生育場所
室内の明るい窓際などの場所に置いて、毎日朝と晩に1回づつ水を変えましょう。
10〜12日前後でわき芽を残した上の部分でカットして収穫します。
再生栽培をした豆苗は念のため、加熱処理をして食すことをお勧めします。
再生回数
豆苗は再生栽培が可能ですが、通常は2回程度が限度になり、3回目からは育ちが悪くなります。
3回、4回と再生することも可能ですが、藻やカビなどの原因にもなります。2度目以降で豆が変色してきたら新しい豆苗を購入しましょう。
豆苗栽培の紹介
まとめ
家庭で手軽にちょっとした栽培を楽しむには最適な豆苗の再生栽培。
日当たりの良い室内で夏場は直射日光を避けて、毎日水を取り替えて美味しい豆苗を育てましょう。

MAKI
埼玉県南中部に自らの畑を持ち休日に農業を行う。農薬を一切使用しない無農薬栽培歴は今年で8年。年間20〜30品目の野菜を栽培。