家庭菜園をこれから始める初心者の方〜中級者の方へ、レタスの育て方の手順を、写真とイラストでわかりやすく解説します。
レタス栽培の特徴、種まきから収穫までの栽培時期と手順、水やり、プランターでの栽培方法、上手に育てるポイント、品種、病害虫への対策などをご説明していきます。
レタス栽培の特徴
レタスの栽培は、一般的に冷涼な気候を好み栽培適温は15〜20℃になります。
夏に種をまく秋まきをして、冬前の時期に収穫すると、育てやすくよく結球します。
暑くなり日が長くなると、とう立ち(花が咲く)する可能性か高まるので、夏時期の栽培は高冷地が適しています。
サラダに欠かせない野菜で、新鮮なもの程シャキシャキ美味しいレタスは、収穫したての味が格別です。
レタスの栽培カレンダー
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
種まき(寒冷地) | 中 | 中 | ||||||||||
植付け(寒冷地) | 中 | ● | ● | 中 | ||||||||
収穫(寒冷地) | ● | ● | ● | 中 | ||||||||
種まき(中間地) | 下 | ● | 上 | ● | 上 | |||||||
植付け(中間地) | 下 | 中 | ● | |||||||||
収穫(中間地) | 下 | ● | ||||||||||
種まき(暖地) | 中 | 中 | 中 | 中 | ||||||||
植付け(暖地) | 中 | 上 | 中 | 上 | ||||||||
収穫(暖地) | 中 | 中 | ● | 上 |
※上:上旬/中:中旬/下:下旬
失敗しない!レタスの栽培手順
レタスに適した土づくり
レタスは酸性土壌に弱いため、植え付けの2週間前になったら、苦土石灰100g/㎡、堆肥2kg/㎡、化成肥料150-200gをを畑に施して良く土と混ぜて耕して、幅60cm、高さ10cmの畝を作ります。
・堆肥については、以下の記事で詳しく説明しています。
堆肥とは何?堆肥の作り方(落ち葉・生ゴミ・牛ふん)
・肥料ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
肥料の三要素・種類と効果。ぼかし肥の作り方
レタスの種まき
①連結ポットに用土を入れて、1つのポリポットに1粒づつ種をまいていきます。
・種まきの種類と方法ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
種まきの種類と方法。すじまき・点まき・ばらまき・ポットまき
②レタスは好光性の為、覆土は薄く行い、やさしく水やりをしましょう。
10日経って本葉が2枚になったら、ポットに鉢上げして本葉が4〜5枚に育つまで育苗します。
レタスの植え付け
苗の本葉が4〜5本になったら畑に植え付けを行います。
①作った畝にポリポットの鉢よりも少し大きめの根穴を掘り、穴にたっぷりと水をやります。
②水が引いたら、株間30〜40cmで根についた土を壊さないように浅く植えていきます。
③植え付けた後は苗がぐらつかないように、根元の土を少し手で押さえて固めます。
レタスの追肥
①植え付けから2、3週間経過したら1度目の追肥を行います。
化成肥料30g/㎡をレタスの株元に施します。※葉に直接化成肥料がかからないように注意しましょう。
②追肥後、下葉に土がかからないように、化成肥料と土を混ぜながら地面から出た株元の軸を埋めるように土寄せをします。
以降は2週間毎に同様に行いましょう。
レタスの収穫
種まきから50日後位に収穫です。レタスが結球した頃が収穫のタイミングです。結球部を手で押してみて締まっているか確認してみましょう。
外葉を押し下げて株元を包丁などで切り取って収穫します。
失敗しないレタスの育て方のポイント
① レタスは暑さに弱く日が長くなるととう立ち(花が咲く)しやすくなります。植え付けは秋または春に行いましょう。
②レタスがきちんと結球して大きく育つ為には、多くの養分が必要です。株間を大きくとって十分に養分が行き渡るようやにしましょう。
③大きなレタスにする為に、乾燥を避ける必要があります。こまめに水やりを行いましょう。
レタスのよくある病気と害虫対策
アブラムシ、ヨトウムシ、などの害虫被害を受けやすい作物です。
見つけたらすぐに捕殺しましょう。薬剤を使用することを避けたい場合は、トンネル栽培がオススメです。
また、高温多湿な環境が続くと灰色カビ病や軟腐病などの発生が高まります。植え付けの時期を守り、病害を受けた苗は放置せず早めに取り除きましょう。
・ヨトウムシについては、以下の記事で詳しく説明しています。
キャベツの葉に無数の穴が!ヨトウムシの症状と対策
・病害虫の対策と予防ついては、以下の記事で詳しく説明しています。
家庭菜園の野菜の病気と害虫対策・予防方法
さまざまなレタスの種類
まとめ
レタスの栽培は、冷涼な気候を好むため、夏にたねをまいて冬前に収穫するのが、大きな球になりやすく育てやすいです。
庭先やベランダなどで、手軽に育てられるリーフレタスなどもありますので、気軽に栽培を楽しみましょう。

MAKI
埼玉県南中部に自らの畑を持ち休日に農業を行う。農薬を一切使用しない無農薬栽培歴は今年で8年。年間20〜30品目の野菜を栽培。