家庭菜園で収穫した野菜を日持ちさせる長期保存方法

野菜の保存方法野菜栽培の基礎知識
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家庭菜園をこれから始める初心者の方〜中級者の方へ、収穫後の野菜の保存方法の手順を、写真とイラストでわかりやすく解説します。
収穫後に正しく野菜を保存することで、鮮度を保ち日持ちする方法をご説明します。

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一般的な野菜の消費期限

一般的にスーパーなどで売っている野菜は、購入後冷蔵庫などで保存するのが一般的です。
その消費期限は野菜によっても異なりますが、葉菜・果菜類で〜2週間、根菜類で〜1ヶ月程度になります。
家庭菜園で野菜を育てる場合、保存方法を工夫することで大量に収穫した野菜も長期的に美味しく食べることができます。

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大量に収穫した野菜を美味しく食べ続ける為に

大根や人参、ジャガイモや玉ねぎなど、消費する計画を考えずに、ついつい栽培し過ぎてしまい食べきれないといった事は良くある事です。
秋口に大量に採れた根菜類などを、春まで長く美味しい状態で保存する為には、それぞれの野菜に合わせた適切な保存状態で温度や湿度を保つのが重要なポイントになります。

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野菜別の保存方法

大根の保存方法

・短期保存

大根の葉を付け根でカットして、新聞紙に包んで冷暗所もしくは冷蔵庫の野菜室で保存。

・長期保存

1度収穫した大根の葉を付け根でカットして、再度土に埋めて保存します。大根は収穫したまま洗わずに、土を深く掘って、それぞれがくっつかないようになるべく縦にして並べて埋めます。
土つきのまま新聞紙に包み、そのまま冷暗所で立てて保存しても問題ありません。
保存に最適な温度は0〜1度程度。

人参の保存方法

・短期保存

人参の葉を付け根でカットして、洗って水気を取り、新聞紙に包んでビニール袋に入れて冷蔵庫で保存。

・長期保存

1度収穫した人参の葉を付け根でカットして、再度土に埋めて保存します。人参は収穫したまま洗わずに、土を深く掘って、それぞれがくっつかないようになるべく縦にして並べて埋めます。
秋の収穫の場合は、抜かずにそのまま畑に放置して置いても大丈夫です。
保存に最適な温度は0度程度。

さつまいもの保存方法

・短期保存

収穫した後によく乾燥させてから、新聞紙を敷いた通気性の良いかごなどに並べて、風通しの良い冷暗所で保存。

・長期保存

収穫したさつまいもを洗わずに土を落とさないように、風通しの良い場所でよく乾かします。
さつまいもは寒さに弱く、低温にあたるといもが痛みますので、畑に深さ50cm程度の穴を掘り、底に敷き藁を敷いてさつまいもを入れて土を被せます。土の表面に雨避けように藁をもう1度敷いて、さらに土を被せて保存。
発泡スチロール箱でも蓋に1cm程度の穴を複数開けて、芋を入れて置くことで長期保存が可能です。
保存に最適な温度は15度程度。

ジャガイモの保存方法

・短期保存

収穫後に土つきのまま新聞紙に包んでビニール袋に入れて冷暗所か冷蔵庫の野菜室で保存。

・長期保存

春植えで夏に収穫したジャガイモは、半日外で乾燥させてから土中に深めに穴を掘って埋める(約30cm程度)。
土がついたままダンボールに新聞紙を敷いてジャガイモを入れ、新聞紙をさらに上に敷いて蓋をして保存。
保存に最適な温度は5〜8度程度。

里芋の保存方法

・短期保存

土つきのまま新聞紙で包んで冷暗所で保存。※冷蔵庫は不可。
洗って皮を剥いて、熱湯で茹でてから、熱を冷ましてビニール袋に入れて冷凍保存も可能。

・長期保存

水はけの良い場所を選んで土中を掘り、株部分をカットした状態で里芋を収穫した塊(子芋をバラさない)のまま土中に入れて、周りにもみ殻を十分に入れて土をかぶせる。雨よけに土の表面より30cm程度土を高く盛っておく。
保存に最適な温度は7〜10度程度。

玉ねぎの保存方法

・短期保存

玉ねぎは晴れの日が2〜3日以上続いた後に行い、風通しの良い日陰でよく乾燥させた後、通気性の良いかごなどの底に新聞紙を敷いて冷暗所で保存します。

・長期保存

株元の葉が自然に枯れてから利用します。玉ねぎは湿気・水気が苦手です。日陰で風通しの良い場所で、葉を落としてネットやストッキングに3〜5個づつ入れて吊るしたりして長く保存することができます。
ダンボールなどに入れて保存する場合は、新聞紙を底に敷いて蓋をせずに風通しの良い場所で保存します。
また、湿度や雨に濡れると腐る原因となります。
保存に最適な温度は7〜10度程度。

まとめ

野菜毎に保存方法や保存に最適な温度・湿度が異なります。
土中に埋める場合は、しっかりと雨対策を行い、室内などで保存する場合には、状態を確認しながら長期保存をして、長く美味しい状態で食べられるように鮮度を保ちましょう。

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