概要
学名 | Capsicum annuum |
仏名 | poivron |
英名 | sweet pepper、bell pepper、paprika |
分類 | ナス科トウガラシ属 |
原産地 | 熱帯アメリカ |
季節の分類 | 夏 |
旬の時期 | 7月~10月頃 |
主な産地 | 周年:茨城、岩手/冬春ピーマン:宮崎、茨城、高知、熊本 |
栄養素・効能
栄養素(食品成分表 可食部100gあたり)
エネルギー | 22kcal |
水分 | 93.4g |
カリウム | 190mg |
マグネシウム | 11mg |
リン | 22mg |
ビタミンA | 400µg |
ビタミンB1 | 0.03mg |
ビタミンB2 | 0.03mg |
ビタミンB6 | 0.19mg |
ビタミンK | 20µg |
ビタミンC | 76mg |
ナイアシン | 0.6mg |
葉酸 | 26µg |
食物繊維総量 | 2.3g |
効能
ビタミン類が豊富で非常に栄養価の高い野菜です。免疫力を高めるカロテンも豊富で、ピーマンを油で炒めたり調理すると吸収力も高まります。
独特のくせのある臭いがするピラジンを含み、血栓や血液凝固を防ぎ血をサラサラにする効果があります。ただし、近年の品種改良によってビタミン類の栄養価が少しづつ失われつつあります。
美味しいピーマンの選び方
ピーマンは表皮に輝くツヤがあり、肩がしっかりと盛り上がった形で色鮮やかなものを選びましょう。
また、ヘタの部分の切り口を見て、シワや黒色に変色してしまっているものは避けて、元気でみずみずしいものを選ぶのがコツです。また、実を手で挟んで押した時に、弾力が強いものは肉厚で美味しい証拠です。
育て方
ピーマンは、中南米を原産地として各地に伝わった野菜です。
その為、暑さに強く病害虫も少ないので、比較的簡単に栽培することができます。
また、1株から多くの収穫ができるので、家庭菜園向きの野菜と言えるでしょう。
ピーマンはトウガラシの仲間で、辛味のある種類をトウガラシ、辛味のない種類をピーマン、完熟して色が赤く変わるとパプリカ(赤ピーマン)と呼びます。
βカロチン、ビタミンCを多く含み、赤色、黄色、オレンジ色のピーマンなどがあり品種も多く楽しめます。

保存方法
ピーマンは乾燥を避けるため、ビニールやポリ袋に入れて冷蔵庫で保存します。
冷凍すると食感や味が悪くなるため不向きです。
一度切ったものを保存するには、流水ですすいだ後に、水気を切りポリ袋かタッパーなどに入れて冷蔵庫で保存します。
ピーマンを使用した主な料理
ピーマンは種類によって味が異なり調理方法も異なります。
生食、炒め物、煮物、揚げ物など、どんな調理方法でも美味しく食べることができ、料理のバリエーションが広がります。また、一般の緑色のピーマンよりも赤や黄色の種類のほうが、甘みが強く栄養価にも優れ香りが少ないため、ピーマン独特のくせが苦手なお子さんでも食べやすいです。
また、加熱しすぎることで栄養価が落ちてしまうので、手早く調理するのがよいでしょう。
品種
ピーマンは中型・大型の品種があり、一般的に見かけることが多い緑色のピーマンは中型種のものです。大型のものはパプリカと呼ばれ、赤・黄・黒色のものや、ししとう、辛味のないトウガラシなどもピーマンの仲間です。
ひと昔前のピーマンは、今のものよりも肉厚で大きめで独特な青臭さが強くありましたが、品種改良によって中型の薄肉で香りが抑えられたものが主流になりました。
赤ピーマン
緑色のピーマンを完熟させたもの。甘みがあり青臭さがなく、パプリカよりも果肉が薄いのが特徴。
ジャンボピーマン
大型で肉厚のピーマンです。パプリカとして扱われる場合もあります。
とんがりピーマン
円筒型の形をしたピーマン。中に種が少なく食べやすいのが特徴です。
甘辛
バナナの形をしたピーマン。通常のピーマンと比べて味にくせがなく、ピーマンが苦手な人でも食べやすい品種です。
クレセント
バナナの形をしたピーマンの完熟させたものです。見た目は鮮やかな赤色をしていますが、甘みがあり生食で利用されます。
アナスタシア
ロシア原産のパプリカ。赤・黄・黒色の3種類があり、赤色はカロテンが豊富で、黒色はカロテンに加えてアントシアニンも含みます。